第二新卒女子のための「転職の5つのポイント」
大学を卒業し、新卒で入社したものの「なにか違うかも……」と違和感を抱き、転職を考える女性は少なくありません。しかし23~25歳の若い女性は、自分の強み・アピールポイントがわからないといった理由から、転職でも苦戦しがち。そんな“第二新卒女子”は、どんなふうに転職活動を進めたらよいのでしょうか。5つのポイントをご紹介します。
【ポイント1】ライフプランを考えよう
5年後、10年後、自分がどんなキャリアを築いていたいかを考えて、転職活動を行うとよいでしょう。転職はあくまでも通過点。「今の会社を出たい」「他の業界に入りたい」という漠然とした思いだけでは、転職先が決まったとしても、あとから「やっぱり違うかも」と後悔する可能性が少なくありません。
そうならないためにも、自分のライフプランを立て、転職はそのプラン上どんな意味があるのかということを考えてみることが重要です。「あこがれの業界に一歩踏み込むことが大切」なのか、それとも「5年後、妊娠・出産したあとでも働き続けられるような会社であること」が重要なのか……。これらのニーズによって、選ぶ会社がまったく違うはずです。長期的視野を持って、転職活動をするようにしましょう。
【ポイント2】会社を変えるポジティブな理由を洗い出そう
第二新卒というと、「どうしてそんなにすぐに会社を辞めたの?」と聞かれたり、「忍耐力がない子なのかな」と偏見を持たれたりする可能性があります。そのため、会社を辞めるポジティブな理由を説明できるようになる必要があるでしょう。例えば、「どうしても○○の仕事に就く目標をあきらめきれず、もう一度挑戦しました」「御社が○○という新たな分野に乗り出しているのを知り、そこで自分の力をぶつけたいと思った」などの理由が考えられます。
【ポイント3】新しい分野にも偏見なく挑戦しよう
第二新卒のメリットは、これまで働いていた会社のカラーや業界の悪習などに染まりきっていないことです。そのため、第二新卒を「社会人マナーは身につけつつ、よけいな先入観がない」と、高く評価している企業もあります。だからこそ、これまで働いてきた業界にとらわれずに、新たな業種に挑戦してみてもよいでしょう。「経験がないから」などと躊躇せず、第二新卒の「フレッシュさ」「若さ」「素直さ」などのメリットを十分に生かすべきだと言えます。
【ポイント4】転職までのプランを立てよう
現職を辞めたあとで転職しようとなると、ひとり暮らしの女性などは生活が苦しくなるということが少なくありません。転職活動が長引けば、それだけブランクができることもあります。そのため現職を続けながら転職活動することが基本になるでしょう。仕事をしながら無理なく転職活動を行っていくには、計画立案が欠かせません。転職達成までにどう動いていくのかを、1週間刻みで紙に書いてみましょう。すると、無用な焦りからも解放され、具体的に動くことができます。
ポイントは、現職と転職活動のスケジュールを一括に管理することです。目の前の仕事が忙しい時には、なかなか将来の活動に時間はさきにくいものです。一緒に管理をしていたら、「この時期は転職活動をいったん休もう」「ここは業務が空くから、転職活動に注力しよう」などの緩急をつけることができるのです。
また、目標達成を1か月後などの近距離にしないことも重要です。転職することが目的ではなく、自分の納得のいく会社で働くことが目的のはずです。焦って転職してしまおうと考えると、結果的にあまり意味のない転職をしてしまう危険性があります。手段と目的をきちんと踏まえた活動が、成功の鍵です。
【ポイント5】女性の転職や第二新卒に力を入れている転職サイトを活用しよう
転職の場合には、これまでの経験や実績が問われることが少なくありません。しかし、第二新卒の場合には、そうしたものを持ちあわせていないことがほとんどでしょう。そこで、一般的な転職者向けの求人の中で競い合うよりも、第二新卒向けの転職サイトなどを活用していくとよいでしょう。
また、女性向けの転職サイトの場合には、女性が働き続けやすい企業の求人が少なくありません。「今度こそは長く働きたい」と思っているのであれば、そうした環境が整っている企業を選べるサイトやエージェントを活用するのもひとつの手でしょう。(ライター:香山とも)