女性のための“無理しない働き方”のコツ
男性社員と比較されたり、同性同士のうわさ話に巻き込まれたり、はたまたブラック企業に巻き込まれたり、育児・出産と並行したりと、働く女性は何かと苦労が絶えません。しかし無理に頑張り続けると、心身を病んでしまう危険性があります。自分のキャパシティーを超えないためにも、無理しない働き方を身につける必要があるでしょう。心身ともに余裕のある働き方を実現させるコツをご紹介します。
1. 自分にとっての仕事とは何かを考える
目の前にやるべき仕事が多いと、ついついその処理だけに追われてしまいがちです。しかし、ふと「私は本当にこの仕事をしたかったのだっけ?」「こんな生き方でよかったんだっけ?」という思いに駆られることがあります。そうした思いにとらわれて、不満ばかりがたまっていくと、どうしてもストレスに繋がっていきます。
まずは「自分はどんな働き方がしたいのか」「自分にとっての仕事とは何のためにやるものか」など具体的に考えてみましょう。紙に書いたり、友人に聞いてもらったりすることで、明確化していきます。
2. 自分の価値観を棚卸しする
上記1の「自分にとっての仕事とは何か」を考えてみてもあまり具体化できなかった方は、自分の価値観を棚卸してみることが重要です。当たり前のことですが、仕事は人生の一部です。人生において何を大切にするかを考えることで、おのずと仕事の位置付けが決まってくることがあると考えられます。
例えば、将来はどんなふうになっていたいのか、好きなこと・嫌いなことは何か、大事にしたい人間関係はあるか、何に時間をかけたいか……などです。自分の価値観を棚卸しすることで、自分が置かれている状況と理想とのギャップが見えてくるはずです。
3. 理想の働き方となるためには何が必要かを考える
1・2を通じて、自分にとっての働き方や自分の価値観が見えてきたところで、理想の働き方が見えてくるでしょう。自身の「仕事はこのくらいの時間でとどめたい」「こんなふうに働きたい」などを、書き留めましょう。そして、そうした働き方になるためには何が必要か、具体的なアクションを箇条書きにするのです。
例えば、朝を有効に活用することかもしれませんね。仕事の量が多すぎるということでしたら、上司に掛け合ってみてもよいでしょう。また、そもそもやりたい仕事が別にあるのであれば、転職も視野に入れる必要があります。このように、自分にとって必要なことを実現させるアクションにつなげてください。うまくいかなかったら、なぜうまくいかなかったのかを考え、別のアプローチを取ってみる。上手にできていそうな先輩や友人にアドバイスを求めてもいいですね。
4. 弱み・強みを知る
ストレスは、あなたの弱みに照準が当たってしまっている時に、感じやすいはずです。例えば、「細かな数字の作業が苦手でミスをして、残業が増えてしまった」や「初対面の人と会うことが得意ではなく、アポを取る際にいつも極度に緊張してしまう」などです。これらのことを考えると、落ち込んで、仕事へのやる気もなくなってしまうかもしれません。
しかし、弱みと強みは表裏一体のもの。苦手の裏には、必ず得意なものがあるはずなのです。例えば、数字が苦手な人は、逆に文章資料を作成することは得意かもしれません。また、初対面が苦手な人は、関係性ができた人とは長期的な信頼関係を築けるかもしれません。自身の弱みばかりに目を向けると、どんどん落ち込んでしまいます。そんな時には、「じゃあ、強みはなんだろう?」とセットで考えてみることで、ストレスをためずに仕事を続けていくことができます。
5. ストレスへの対処法を身につける
働く女性はどうしてもストレスを溜めやすいもの。しかし、蓄積し続けると、頑張っていた仕事においても空回りするということになりかねません。そのため、自分に合ったストレス対処法を身につけておくことがお勧めです。リラクゼーションマッサージに行く、気心知れた友人とお酒を飲みに行く、1日携帯電話を切って読書にふけるなどです。こうしたストレス解消の時間をきちんと確保することで、仕事に追い詰められすぎることを防げるのです。
6. 行き詰まったら「HELP」を!
働く女性の中には、他の人に相談ができないという人も少なくありません。しかし、一人で溜め込み過ぎるとストレスフルにつながります。上司や同僚にきちんと自分が何に苦しんでいるかを聞いてもらいましょう。
また、「仕事の悩みだから、誰に言ってもわからない」とあきらめてしまうのはNG。家族や友人、パートナーに悩みを聞いてもらうだけでも、ずいぶん楽になります。人は、解決策を求めているのではなく、寄り添ってもらいたい、わかってもらいたいという思いの方が多いもの。状況がわからない人でも、共感し心を癒すことはできます。「HELP」を出す習慣をつけていくことで、無理をしすぎずに、働き続けていくことができ流でしょう。
仕事は人生を構成する重要な要素ですが、それだけが全てではありません。仕事も含めた人生全体を生き生きと過ごすためにも、余裕のある働き方を目指しましょう(ライター:香山とも)。