女性中心の職場で働くときの注意点
働く女性が「男性ばかりの職場」で働くことにも苦労はありますが、逆に女性中心の職場で働くのにも注意は必要です。女性ばかりの職場には、同性同士ならではの人間関係上の注意点や、踏まえておくべき働き方のポイントなどがあります。女性社員同士の人間関係で起こり得るトラブルを回避するために、そのポイントをご紹介します。
【ポイント1】悪口や愚痴を裏で言わない
女性の職場で多いのは、誰かの悪口や愚痴を陰で言うこと。しかし、いくら裏で言っていても、伝わるものだと思っておく必要があります。女性同士はとかくうわさ好きなので、あっという間に広まってしまうのです。そのため、「職場の誰かの悪口は言わない」と決めておくことが重要でしょう。また、自分から率先して話していなかったとしても、陰口を言っている場にいると同調しているように見られてしまいます。陰口の場になってきたな……と察したら、さりげなく席を外すこともときには必要です。
【ポイント2】グループ派閥に深く関わり過ぎない
女性の職場には、グループ間の派閥があることは少なくありません。特に社員数の多い大手企業などで顕著です。誰とランチタイムを過ごすか、どんなメンバーと飲みに行くかなどで、あなたの見られ方が決まってしまうと思っておいた方がよいでしょう。面倒な派閥に入ってしまうと、職場自体が辛いものになってしまいます。こうした派閥・グループには深くかかわらずに、フラットな態度でいることをお勧めします。
【ポイント3】言い回しを配慮する
女性はとかく細かな言い回しを気にする傾向があるものです。「仕事だからよいだろう」と思い、冷徹な言い方をすると、あとあとまで尾をひく可能性もあるのです。そこで、自分と反対の意見を言われたとしても、「その考え、思いつかなかったですね」などの枕言葉をつけてから、自分の意見を伝えるのです。
また、どんなことを言われても「ありがとうございます」と加えておくこともポイント。そこから、自分の考えを伝えるのです。言い回しひとつで、印象は大きく変わるということを踏まえておきましょう。
【ポイント4】いざというときに助けてもらえる男性社員を味方につけておく
女性同士の関係がこじれてしまうと、解決するのは非常に困難です。そこで、客観的な視点で職場にメスを入れられる人を味方につけておくとよいでしょう。例えば、上長や人事部の男性社員に職場の状況を少しずつ伝えておけば、いざ問題が発生した時に部署の異動を支援してくれるなどの味方についてくれます。女性同士の関係だけに関わり過ぎず、男性社員とのつながりも大切にしておきましょう。
【ポイント5】自分のキャラを確立する
女性ばかりの職場だと、「あの子付き合い悪くない?」「真面目すぎるよね」などと他の人と違う行動や言動をすると非難されることが少なくありません。しかし実は“出すぎた杭”は放って置かれる傾向にあります。
例えば、「まあ、あの子は独特のキャラだから仕方ないわよね」「変わっているから、しょうがないわ」などと言われるくらいに自分のキャラを確立してみましょう。「そういうキャラだから」と認定されると、周囲の女性社員から余計な干渉を受けずに済みます。自分のキャラを確立して、周囲からのプレッシャーをかわしましょう。
【ポイント6】お局様には注意を払う
女性の職場では、「お局様」と呼ばれる方もいます。そうした方は、長く会社にいるので発言権が強かったり、周囲への影響力があったりします。そうしたお局様に睨まれたら、大変面倒なことになるのは言うまでもないでしょう。そこで、こうした人とは距離を取りながら、「あいさつをきちんとする」「相談など根回しをする」などの細心の注意を払う必要があります。
【ポイント7】我慢をし過ぎない
これまで6つのポイントを紹介してきましたが、最も重要なことは、我慢をしすぎないこと。人間関係を原因にしたメンタルヘルスの失調は多いもの。つまり、我慢のしすぎは体調を崩してしまう可能性があり、禁物なのです。女性のドロドロとした人間関係に限界を感じたら、上長や人事部に相談して異動の相談をするのも手。さらに、他にしたい業務があるのであれば、転職などを視野に入れてもよいでしょう。(ライター:香山とも)