「スーパーウーマン症候群」にならないためのポイント
バリバリ働きながら家事にも育児にも精を出すのは、働く女性にとって理想像のひとつでしょう。しかしそうして完ぺきを目指すあまり、ストレスから心身に不調をきたしてしまう女性も少なくありません。こうした人は“スーパーウーマン症候群”にかかっているのかも。特に、頼られやすい完ぺき主義のキャリアウーマンにこうした傾向が見られます。
スーパーウーマン症候群とはなにか、どんな人に多い傾向なのか、そして、スーパーウーマン症候群にならないためにどのような注意点があるのか解説します。
スーパーウーマン症候群の特徴とは
スーパーウーマン症候群とは、キャリアウーマンに多くみられる、主にストレスを要因とした症候群です。特に、仕事に家庭に忙しくなる30代の女性に多いといわれています。バリバリ仕事をこなしながら、子育てや家事なども完ぺきを目指すあまり、心身が疲れきってしまい、ストレスを溜め込んでしまうのです。倦怠感やうつ状態、イライラなどだけでなく、動悸や息切れ、過食、生理不順、肩こりなどの体の不調を認識するようになってしまうものをスーパーウーマン症候群といいます。
スーパーウーマン症候群に陥りやすい8つの傾向
このスーパーウーマン症候群になりやすい人の傾向も明らかになっています。自分の性格やタイプと照らし合わせてみましょう。
- 仕事も家事、育児も完ぺき主義
- 責任感が強い
- 頼られると生き生きする姉御肌
- 他人を頼るのが苦手
- 上司からも部下からも信頼されている
- 学校では優等生。学級委員や部活動の部長などだった
- 負けず嫌いで、頑張ることをいとわない
- 残業や休日出勤、自宅での持ち帰り仕事などがよくある
昔から、「きちんとしなきゃ」「真面目にしよう」という意識が強かった女性が、スーパーウーマン症候群となりやすいようです。職場では上司・部下両方から信頼されやすく、結果的に仕事が増えている傾向が強いです。また、家事や育児でも泣き言をいわずに、完ぺきを追求してしまい、理想通りにいかないと自分を責めてしまうということも少なくありません。
スーパーウーマン症候群にならないためのポイント
自分にもスーパーウーマン症候群の傾向があると感じた場合、どのようなことに注意をしたらよいのでしょうか。ポイントを紹介します。
完ぺき主義の考え方を手放す
スーパーウーマン症候群におちいる女性は、全てを完ぺきにこなそうとしすぎて、疲れてしまいます。理想通りの完ぺきさで物事が進められないと、イライラしたり自分を責めたりしてしまうのです。そのため、思い切って「なんとかなる」「これくらいでもいいか」などを口ぐせにしましょう。すべてを完ぺきにこなさなくても、大丈夫。まさに、「なんとかなる」ものです。育児でも家事、育児でも、完ぺき主義を手放していきましょう。
人に助けを求める
完ぺき主義のスーパーウーマン症候群に陥りがちな女性は、人に頼るのが苦手です。しかし、仕事も家事もすべてをひとりで担うのはどうしても負担が大きくなってしまうもの。精神的・肉体的にハードな仕事は、適切に相談しましょう。家事についても、時には夫や両親に上手に頼ることも必要です。
また、愚痴を聞いてもらうことも大切にしてください。スーパーウーマン症候群に陥りがちな女性は、「弱音を吐きたくない」と考えるものです。しかし、愚痴や弱音を聞いてもらうことで、ストレスを溜め込まなくて済むという傾向もあります。ときには、話を聞いてもらう時間を取ることも忘れないようにしましょう。
定期的にストレス解消する
スーパーウーマン症候群は、ストレスを溜め込むことによって引き起こされるので、意識的かつ定期的にストレスを解消しましょう。お風呂にゆっくり浸かる、友達と美味しいものを食べに行く、音楽を聴きながらストレッチする、パートナーと映画に行くなど、自分ならではのリフレッシュ方法でかまいません。進んで気分転換できるタイミングを見つけてください。
それでもなお心身の不調が続くようであれば、専門家に相談するようにしましょう。自身の状況を正確に把握することが、仕事や生活を見直すことにもつながっていきます。