年下の女性社員との付き合い方のコツ5選
新年度を迎えると、新卒の女性社員が入社してくることもあるでしょう。働く女子にとって、年齢が離れていると、同性同士であっても「話が通じない」「うまくコミュニケーション取れない」ということも起きがちです。年上女性が譲歩して話を合わせても、イライラしたり、無理をして若者に合わせていると見られたりしてしまうこともあるでしょう。
働く女子は、年下の女性社員とどのようにコミュニケーションを取ればよいのでしょうか。コミュニケーション上のトラブルやストレスを抱え込まないコツ・ポイントをご紹介します。
なぜ年下の女性社員に腹が立つのか
年下の女性にイライラしてしまうのには3つの原因が考えられます。1つ目は、「持っている常識の違い」です。「この時はこう振舞うべき」「普通はこのように対応する」など、日本人ならではの“あうんの呼吸”や思い込みを持って年下女性と接してしまうため、それにそぐわない言動や行動をすると許せなくなってしまうのです。
2つ目は、「自分は注目されていないのに」という不満が原因です。特に20代後半~30代は、ある程度一人で仕事を任せられるレベルになっているので、ほめられることも注意されることも少なくなりがち。一方で、新入社員は何をやっても注目を浴びます。時には、ほんの些細なことで褒められることもあるでしょう。そうした姿に対してイラッときてしまうのも無理はありません。
3つ目は、自分への自信のなさです。立場や役職、スキル、成果に大きな違いがあれば、新入社員の一挙手一投足にイライラすることもありません。自分の仕事にまだ自信を持ちきれていないため、後輩指導に余裕を失いがちなのです。
年下の女性社員との付き合い方
では、どのような点に気をつけて、年下の女性社員と付き合っていくことが重要なのでしょうか。5つのコツをご紹介します。
【コツ1】同じ土俵に立たない
「同じ女性社員なのに……」「私が新人の頃は……」などと年下女性について考えると、どうしてもイライラしてしまいがちです。それは、同じ土俵に立って自分と比較をしてしまうから。生意気な言動なども、「他人は他人、自分は自分」と言い聞かせて、同じ土俵に立たなければやり過ごせるもの。心のゆとりを持てるようになれます。
【コツ2】「わかっているはず」はNG
「普通はこうするでしょう」などと思い込んで、年下女性に接していると腹が立つことやストレスがたまることが増えてしまいます。年下女性のギョッとする行動や言動に接しても、「まだ社会人としての常識を共有していないだけ」という意識を持つことが必要です。あなたの当たり前は、他の人にとっては当たり前でないかもしれません。特に世代が変わればなおさらです。「わかっているはず」と期待せずに、接することが重要です。
【コツ3】「そういうキャラだ」と言い聞かせる
年下女性と対話をしていて、鼻につく言い方や、「どうしてそんなことを言うのか!」と思うことは少なくないでしょう。その時には、芸能人の“ぶりっこキャラ”や“おばかキャラ”と同じく、「この人は、こういうキャラなんだ」と思いこむことで、自身の怒りを鎮めていくことができます。イライラする年下女性も、あのキャラ設定と同じ。対等に接しようとするのではなく、「この子はこういう子だから」と良い意味であきらめてコミュニケーションを図りましょう。
【コツ4】同世代に愚痴を吐いてストレス発散
あなたと同じように、イライラしながらも新人教育にはげんでいる同世代の社員は少なくないはず。同じ気持ちがわかるからこそ、愚痴を言い合ってストレスを発散することができます。また、同じ悩みを抱えている同僚から年下女性との接し方について良いアイディアが出て、道が拓ける可能性もあります。イライラを溜め込まずに、適度に吐き出していきましょう。
【コツ5】「頼りにしているよ」と言い続ける
年下の女性社員に厳しく当たったり、冷たく接したりしようと思えば、いくらでもできてしまいます。しかし、ネガティブな接し方をしても、関係性は良好にはなりません。そこで、あえて「頼りにしているよ」「よくできたね」などと褒めて、年下女性に仕事に前向きに取り組ませるようにしましょう。人は誰しもが褒められれば嬉しいものです。その気持ちを上手に利用して、「あの人は私の実力がわかってくれている。信頼を損なわないように頑張ろう」という気持ちにさせていくのです。敵ではなく、味方にすることで、ストレスを溜め込まずに済みます。(ライター:香山とも)