ネット業界で転職が“ホット”な3つの分野
ネット業界における最新動向
ひと昔前までネットベンチャー企業というと、何をやっているのかわからない怪しい会社と見られていました。しかし高度情報社会が当たり前のものになり、ネット業界も就職先として誰もが認めるものとなっています。
ただ、ネット業界のサービスといっても、オンラインバンキングやソーシャルゲームなど分野はさまざまです。中でも現在の市場の中では、スマートフォン向けのサービスが成長分野といえるでしょう。
背景としては、通信事業各社の高速回線拡充によりスマートフォンでの動画、ゲーム、音楽などのデジタルコンテンツの利用が活発になっていることが挙げられます。また、eコマースのスマートフォン向け対応に伴い、スマートフォンでの消費活動が増えていることも要因の 1つです。
昨今では、ソーシャルゲームやeコマースにおける膨大なデータ処理の必要性や、ビジネスに活かすためのビッグデータ解析成功事例について耳にする機会も増えています。スマートフォンの利用における市場規模の拡大に伴い、スマートフォンの広告市場もまた拡大しているのです。
ネット業界で転職がホットな3分野
ネット業界における転職事情について、特に転職が活発な分野は以下の3つです。
- スマホアプリ開発
- ビッグデータ解析
- スマートフォン広告
それぞれを詳しく見てみましょう。
(1)スマホアプリ開発
スマホアプリの中でも、高画質な3D画像を利用したソーシャルゲーム開発において特に転職が活発です。それだけ競争が激しいということでもありますが、転職して出ていく人が多いからこそ企業側の採用活動も活発になっています。
ゲームアプリであれば、Unityが使えると転職にも有利になるでしょう。Webと連携し動作するようなアプリの場合は、データベースに関する知識やサーバーサイドの開発知識が必要になります。
(2)ビッグデータ解析
大規模データの分散ファイルシステムは、Hadoopで環境が構築されていることが多くなっています。しかし市場のニーズに対して、Hadoopでの解析経験者は少なめ。Hadoop経験者は転職に有利な状況です。
なお、ビッグデータ解析が必要となるのは、モバイル&スマートフォン分野に限った話ではなく、PCにも同様のことが言えます。業界全体で、Hadoopでの環境構築や運用経験、データ解析経験があることは、活躍の場が広いといえるでしょう。
(3)スマートフォン広告
Webサイトやスマホアプリ内にも表示されるスマートフォン広告には、様々なサービスがあります。市場規模の成長と共に競争も激しくなっており、スマートフォン広告の分野は人手不足です。スマートフォン広告への転職を考える場合には、ネット業界での広告システム経験やアドテクノロジー関連の知見、他業界での広告事業経験があると有利になるでしょう。
ネット業界の中でも成長分野であるスマートフォン向けのサービス。転職においては、例えばUnityでの開発など、個人で取り組んだ実績であっても評価される傾向にあります。ネット業界で新たな一歩を踏み出すために、しっかりと準備をしましょう。(ライター:ナレッジ・リンクス/原 進)