ネット業界、今後人気が集まる3つの分野
スマートフォンをはじめとするモバイル媒体の普及により、Webサービスはより一層生活に密着したものになりつつあります。スマートフォンでの閲覧を前提とした設計は、『スマホファースト』という言葉も使われるほど重要視されており、ネット業界ではすでに常識となりつつあります。
かように変化や競合の激しいネット業界ですが、そんな中でも、今後さらに重要度が高まりそうな分野が以下の3つです。
- SEO対策
- オウンドメディア運営
- 外国人向けサービス
重要度が高まれば、それにかけられるコストが増大します。ということは、人手が必要になり、転職も活発になることが予想されます。それぞれの分野について、詳しく見ていきましょう。
1. SEO対策
Webでの検索結果に大きく影響する『SEO(Search Engine Optimization)』。近年、Googleの検索アルゴリズムのアップデートが頻繁に行われ、従来までのSEO対策が成り立たなくなってきています。現在は多数存在するSEO対策業者も、一部では今のまま業務が成り立たなくなるのではとも言われています。
しかし、SEO自体の必要性は変わりませんから、新しい手法・常識にキャッチアップし続けられる人材が求められるようになるでしょう。例えば現在、被リンクによるSEO対策の重要度は減り、今後は執筆者の信頼度を重視するようになるとされています。こうした変化にすぐに対応できる担当者は、サイトを運営する企業にとって非常に魅力的に映ります。
2. オウンドメディア運営
企業のブログやWebサイト、TwitterやFacebookをはじめとしたSNSなどによるメディア運営が、今まで以上に重要になってきます。企業が自社で抱えるメディアは「オウンドメディア」とよばれ、近年ではメディアと無縁だった会社がSNSやブログを使ってさまざまな情報を発信するようになっています。上記のSEO対策における信頼度を高めるための方法としても重要になってくるでしょう。
ただし、単純に自社でメディアを運営すれば良いというわけではありません。読者に貴重なコンテンツを提供し続けるためのライティング力や客観的な視点、ひらめきといった部分が重要になってきます。また、オウンドメディアは運営を始めてすぐに効果があるわけではなく、長期的に良質なコンテンツを提供し続けることが求められています。そのためにも専門的な知見と運用術を持つ人材が求められています。
3. 外国人向けサービス
2020年に開催される東京オリンピック向けのサービスとして、交通網などの乗り換え案内、ホテル事業、各種スポーツ施設との連携が考えられます。そのため、英会話などの語学習得に関しても活発化しそうです。こちらは、外国人向けサービスとして外国語に対応する必要があり、海外でのマーケティングや外国語のスキルなどが求められます。職種を問わず、ネット業界で経験があり、かつ英語に堪能な人材が活躍できるチャンスが増える可能性が高いでしょう。
これから数年のネットメディアでは、時代の変化や大きなイベントなどに関連する分野で、需要が増えることが見込まれます。技術的な変化というよりは、既存技術にプラスアルファの知識・経験が求められるといえるでしょう。今現在、ネット業界で安定した生活を送っている人も、プラスアルファを身につける必要が生まれつつあるのかもしれません。(ライター:ナレッジ・リンクス/原 進)