Webエンジニアのキャリアプランニング、3つの視点
ネット業界の根幹を担っているWebエンジニア。営業職やWebプロデューサーに比べると、PCに向かう業務がメインであるため、どうしても技術一辺倒になりがちです。また、日々の業務に追われてしまい、自身のキャリアを考える時間を持つことが難しい状況かもしれません。
もちろん忙しいことは悪いことではありませんが、毎日新たな変化が起きるネット業界では、会社任せではなく、個人個人で自分のキャリアを考えることが問われてきます。したがって、忙しくても定期的にキャリアプランは見直すべきです。
プランを考える際には、以下の3ポイントを押さえる必要があります。
- 自分が目指すものが明確になっている
- 現実的なプランになっている
- プランを見直すタイミングを決める
それぞれのポイントについて見ていきましょう。
1.自分が目指すものは何か
Webエンジニアの目指す目標は、例えば次のように人それぞれ異なります。
- フルスタックエンジニアを目指す(サービス立ち上げから関わる)
- 開発に特化したエキスパートエンジニアを目指す
- 営業職のサポートもできるエンジニアを目指す
目指すものと現在の自分の経験を照らし合わせれば、今不足していることや補うべき知識が必ず見えてくるでしょう。また、目標は一貫したものであるべきだと考えがちですが、必ずしもそうではありません。与えられる役割や仕事によって、新たな一面に気付くということもあります。そのため、キャリアを見直す際には、以前の目標を気にせずに再設定すべきです。
2.現実的なプランとなっているか
キャリアプランを考えるうえで、“取らぬタヌキの皮算用”はNGです。つまり誰かに助けてもらうことを前提にしているプランになっていないか注意する必要があります。もちろん、可能性として友人の会社に誘われるといったことはあり得ますが、確実なものではないためプランには適していません。その前提で「いつまでに何をやるべきか」を決めましょう。
また、身近な人やメディアなどに事例を取り上げられているような成功体験者は、ロールモデルとして参考にしましょう。無論、人それぞれ考え方や経験したことは違いますし、どうしても埋められない才能の差もあります。しかし、成功事例を参考にして、自分流にカスタマイズしたキャリアプランを考えることは、目標への近道でもあります。
3.プランを見直すタイミングを決める
キャリアプランを立てることは、時間をかければ誰にでもできます。しかし、プランの進捗状況を確認したり、定期的にプランを見直したりすることができないということも少なくありません。これは、計画した時点ではやる気が湧いていても、時間経過と共に意識しなくなることが原因です。そのため、定期的に目標を見る、あるいは1か月~3か月ごとに見直すようリマインダーを設定しておくなどの工夫が必要です。
キャリアプランを考える時には、何よりも“自分が目指すものが何なのか”を理解する必要があります。この時に注意すべきなのが、高いレベルの目標に対して「自分にはできない」などと考えてしまわないようにすることです。
目標を低く設定してしまうと、自分自身に幻滅してしまうことにも繋がりかねません。自分のための目標ですから、将来を見据えてしっかりとプランを組み立てていくことが重要です。(ライター:ナレッジ・リンクス/原 進)