ネット業界への転職でよくある5つの誤解
ネット業界への転職は需要・人気共に高いのですが、他業種からの転職も多く見られます。この際、外部から見たイメージや古くからある考え方、一部の有名企業から受ける印象などによって誤解が生じることも少なくありません。転職を成功に導くためには、業界に対する正しい理解が必要となるでしょう。以下5点はネット業界で特に誤解されやすい事柄です。
- ネット業界はどの会社も儲けているんでしょ?
- 転職したら自社サービスを手掛けられるよね
- 結局、SEO対策がすべてでしょ?
- カッコいいホームページやSNSさえあれば集客できる
- ネット企業の経営者ってうさんくさい
誤解1「ネット業界はどの会社も儲けているんでしょ?」
勢いがあるネット業界とはいえ、全ての企業で利益が出ているわけではありません。黒字の企業にしても、その額は企業ごとに様々です。これは一部の勢いある企業が際立って見えるための誤解ですが、どの業界でも儲ける企業かそうでないかは経営戦略やマネタイズの仕組み、商品(サービス)によって大きくされます。
誤解2「転職したら自社サービスを手掛けられるよね」
これも一部企業の有名なサービスが成功を収めているために誤解されていることです。もちろん企業によっては自社サービスだけで経営しているところもありますが、自社サービスと同時に受託開発を行っている企業もあります。転職後、「あの有名サービスを開発できると思ったのに、受託開発部に回された…」なんてことがないように事前の確認が重要です。
誤解3「結局、SEO対策がすべてでしょ?」
かつて有効だった手法が、そのまま現在でも有効だと信じてしまうための誤解です。確かにSEO対策はネット企業の経営にとって必要な要素のひとつですが、近年はコンテンツそのものの良さが重要性になってきているため、Webサービス構築・運営の在り方も変わっています。変化のスピードの早いネット業界では、常に最新のトレンドを追いかける必要があります。
誤解4「カッコいいホームページやSNSさえあれば集客できる」
ネット業界では常に新しいコンテンツが生まれては消えていっています。成功したホームページやSNSでのキャンペーンなどを自分なりに解釈して再現できたとしても、その時にはすでに陳腐化しているかもしれません。効果を測定・検証し、継続して改善し続けることが重要です。
誤解5「ネット企業の経営者ってうさんくさい」
ネット業界はまだまだ新興の業界であるため、一部の企業や経営者の事例が誇張して報道されがち。無論、ごく一部にはリーダーと言えないような人が経営に携わっている企業もありますが、そうした企業はどこの業界にもあるものです。転職を検討している企業があるのなら、事業内容や設立年月日、普段から発信しているメッセージなどをチェックし、自分がそこからどう感じているのかを把握しましょう。その上でどうしても怪しさ払拭できない場合は、他の企業を選択すべきでしょう。
人は、過去の経験や知識、希望的観測などから、自分が望むような解釈をしてしまいがちです。これは転職に関して同様です。しかし誤解したまま企業を見てしまうと、ベストな企業を見落としたり、逆にミスマッチな企業を選んでしまったりすることも考えられます。情報収集と冷静な情報分析で誤解を防ぎ、自分が納得できる選択肢を考えることが重要です。(ライター:ナレッジ・リンクス/原 進)