こうすればよかった!ネット業界での転職失敗談
転職は人生の大きな選択になるため、失敗はしたくありません。しかし、転職してみなければ分からないことは多く、転職後に「こうすればよかった!」と後悔するケースも少なくありません。特にまだまだ業界全体として歴史が浅いネット業界では、誤解や勘違いによる失敗も少なくありません。転職での失敗談を元に、どうすれば回避できたのかを考えてみましょう。
<失敗談1>
自社サービスのサイト運営を手掛けられると思っていたが、受託のWebサイト制作が主な業務だった。
【アドバイス】
自社サービスと受託制作の割合や、今回の求人募集ではどのような業務担当になるかを事前に確認しておくことが大切です。自社サービスだけではなく、状況によっては受託制作も行うという会社の場合は注意が必要です。自社サービスの運営に関しては固定メンバーがいれば滞りなく進行できることが多いため、新規メンバーを求めている場合以外は、自社サービスの運営に加わることは難しいと言えるでしょう。
<失敗談2>
担当業務が明確ではなく、一人で膨大な作業を担当させられた。
【アドバイス】
複数の業務を兼務する可能性があるかどうかを確認します。求人募集しているにも関わらず、担当する業務が事前に明確でない場合や、あるいは兼務する数が多い場合には注意が必要です。担当する職務によって、一人で担当できる業務量を超えていることもあります。
<失敗談3>
全社平均で残業ゼロというのは、残業代を払っていないからだった。
【アドバイス】
求人情報での残業代支払い有無や、面接での残業代の取り決めについて確認します。「うちはベンチャー企業だから支払えない」「中小企業だから仕方ない」「変わりにインセンティブ制度がある」といった表現をされたら、注意が必要です。割り当てられた業務が時間内に終わらない場合、それは残業を強いられているものと判断することができます。社員全員にそのような行為を強要している場合は、長期的に成長していける企業と考えることは難しいでしょう。
<失敗談4>
実力や貢献度は、報酬アップや待遇改善に全く関係なかった。
【アドバイス】
転職をしたからといって、必ず年収が上がるとは限りません。給与は企業ごとに規定が違うので、入社する企業の支給水準に左右されます。そのため、入社前に昇給のタイミングやルールを確認しておくことが重要になります。また、会社から資格取得を求められる場合には、その取得費用や合格時の報酬なども確認しておくと良いでしょう。
転職で失敗する理由の多くは、思い込みや自分に都合がいいように解釈してしまうことです。企業にも強みや弱みがあることを理解し、事前にしっかり確認することで自分にとって満足のいく転職にする意識が大切です。(ライター:ナレッジ・リンクス/原 進)