ネット業界の人事が「採用したくない人」5タイプ
企業にとって人材採用とは、良い人材を獲得すると同時に大切な資金をその人の投入することを意味します。そのため、今までの採用経験から「こういう人は避けたいと」い思われている人がいるのも事実。特に“人材が命”のネット業界では「こういう人は即アウト」という共通項がいくつかあります。ネット業界の人事が採用したくない人の特徴を挙げてみましょう。
- 安定志向の人
- ミーハーな転職志望の人
- コミュニケーションできない人
- 自分のキャリアに嘘をついてしまう人
- 自身のキャリアの棚卸しが不十分な人
それぞれ具体的にどんな人なのかを見ていきましょう。
1. 安定志向の人
移り変わりが激しいネット業界では、今までとは違った仕事にアサインされたり、未経験分野にも積極的に取り組まなければならなかったりすることがあります。そのため今までの経験の延長ではなく、今後どのようなステップアップを望んでいるのか、その考え方に柔軟性があるかに注目されます。もし安定した仕事・落ち着いた仕事を望んでいるのであれば、現状への不満からの転職と判断されることもあり、採用の可能性は大きく減るでしょう。
2. ミーハーな転職志望の人
「ネット業界が儲かっているから」、「提供しているサービスのファンだから」という志望理由では採用されるのは難しいでしょう。もちろん興味を持つきっかけとしては問題ありませんが、そのことと企業が数百万円の年収を払ってまであなたを採用するかどうかは別問題。あなた自身が企業にどんなメリットを提供できるのかを考える必要があります。
3. コミュニケーションできない人
ネット企業といえども、パソコンに向かっているだけが仕事ではありません。企業によっては顧客対応を行う可能性もありますし、複数名のチームでプロジェクトに当たることもあります。そのため、会話ができない、あるいは否定的な口癖が身についているといった場合には、採用を見送られることもあるでしょう。特に否定的な口癖は、相手の気分を損ねるなど良い印象を与えないため注意が必要です。
4. 自分のキャリアに嘘をついてしまう人
特に若者に人気のあるネット業界ですが、ライバルと差別化したいから自分のキャリアを誇張しすぎたり、嘘をついたりするのはアウト。まだまだ発展途上のネット業界では、人件費に余裕のある企業が少ないものです。もし後から嘘がばれたら、人事が「だまされた!」と怒る度合いは他の業界よりも高いでしょう。また、そもそも面接で嘘をついた場合、話を取り繕うためにどこかよそよそしい態度になってしまいますから、採用試験でもマイナスです。
5. 自身のキャリアの棚卸しが不十分な人
自分自身の強みや弱み、今まで何をしてきて今後は何をしたいのか…。これらを理解していない人は、企業としても採用後にどのような仕事を任せればいいのかわかりません。たとえ高学歴でいくつもの資格を持っていても、採用したいとは思われないでしょう。ネット業界では仕事や目標がニーズに合わせて流動的に変化しますから、キャリアの棚卸しをしっかり行い、自身の持っている強みで何ができるのか、または強みを生かしつつどんな経験を補っていきたいかを明確にする必要があります。
転職において、自分として企業に求めることも当然あるでしょう。しかし逆に、企業もまた応募者に対して求めていることがあります。企業に求められる人材がどういったものかを考えていくことも、転職においては成功の要素の一つなのです。(ライター:ナレッジ・リンクス/原 進)