Webデザイナーの面接対策
クリエイティブ職であるWebデザイナーにとって、「制作実績が重要で、面接は重要ではない」と誤解されることも少なくありません。しかし面接ではクリエイティブ能力だけでなく、組織の中でどう活躍できるか、これまでのキャリアと会社とのマッチング具合などが問われます。Webデザイナーとしての自分の能力を面接で上手くアピールするために、以下に注意しましょう。
Webデザイナーの面接でよくある質問
次に取り上げる3つの質問は、Webデザイナーなら必ず事前に考えておく必要があるほど頻出するものです。他の職種でも共通するような内容ですが、「Webデザイナーならではの強み」「Webデザイナーならではのキャリア」を考えておかなければいけないので、しっかりと回答を準備しておく必要があります。
「Webデザイナーとしての強みはなんですか？」
「要件に対する実現力が高い」「デザインに加えてシステム面においても理解・対応できる」といった自身の長所を企業の採用担当者へ伝える必要があります。もし求人情報などで求めている人物像が明確になっているのであれば、関連性の高いスキルを強みとして回答するとプラスに繋がるでしょう。
「Webデザイナーとしてどのような経験を積んできましたか？」
これまでに手掛けてきた案件を具体的に紹介しつつ、その中でどのような役割を果たしたかを説明します。一社での経験が長い人に対しては、進行管理や顧客との折衝など、Webデザイン以外の業務も手掛けてきたかどうかを面接官は気にします。そうした業務の経験がある人は、積極的にアピールすると良いでしょう。
「Webデザイナーとして会社にどのような貢献ができますか？」
企業は当然ながら、従業員に求める人物像や活躍があります。そのうえで、あなたを採用することによって実際にどのようなメリットが得られるのか、転職後の活躍がしっかりイメージできているかを確認されます。もちろん企業が求めている要件にマッチすることも重要ですが、根拠を論理的に説明してメリットがあると判断されれば、必ずしも求人情報通りでなくても採用されることがあります。
ポートフォリオ対策
面接での質問に加えて、Webデザイナー過去に制作したポートフォリオ（作品集）も重視されます。プリントアウトして紙で作る人もいれば、ポートフォリオ用のサイトを作る人もいます。最近であればタブレットなどで実際に動かしながら説明する人も少なくありません。ポートフォリオの作り方にルールはありませんが、以下の3点は押さえておきましょう。
- ・作成したサイトデザインがわかること（スクリーンショット画像など）
- ・サイトの簡単な説明とURL
- ・制作時に何の作業を担当したのか（デザイン、コーディング、Flashなど）
作品のクオリティは、特に気になる点として質問されることもあるでしょう。そのため「なぜこのようなデザインにしたのか」というWebデザインの意図を説明できるようにしておくことが重要です。また、自分の作品集を見て偏った傾向があれば、今までと違う作品の制作を検討しても良いでしょう。
クリエイティブ職は出来上がった成果物に個人差が表れるため、数値化して判断することが難しいものです。だからこそ自分なりの強みや長所、特長を分かりやすく伝えることが求められます。面接官に「～～の理由からこの人を採用しても大丈夫だ」と思わせるような回答やポートフォリオを用意しておきましょう。（ライター：ナレッジ・リンクス/原 進）
