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    銀行にはどんな仕事があるの? 多彩なキャリアパスを探る

    銀行の求人への応募を考えるとき、窓口で預金や振込を扱う仕事を思い浮かべる人が多いかもしれません。しかし、銀行員の仕事は一般に思われているよりも多様で、やりがいのある職業です。

     

    顧客の人生や企業の成長に寄り添い、経済全体の発展に貢献できる点は、この仕事の大きな魅力と言えるでしょう。今回は、銀行にある様々な仕事とそのキャリアの可能性について探ります。

    1.リテール部門の主な仕事

    銀行の仕事は大きく分けて、リテール部門、法人部門、市場部門、そして管理部門の4つに分類されます。リテール部門は、個人顧客を対象とした業務を行います。

    1-1.窓口業務

    最も馴染み深い仕事です。預金、振込、両替などの日常的な金融取引を扱います。近年はATMやオンラインバンキングの普及により、より複雑な相談業務にシフトしています。

    1-2.個人融資

    住宅ローンや車のローン、教育ローンなどの相談や審査を行います。顧客のニーズを理解し、最適な商品を提案する力が求められます。

    1-3.資産運用アドバイザー

    預金、投資信託、保険商品などを提案し、顧客の資産形成をサポートします。金融商品の知識はもちろん、顧客との信頼関係構築が重要です。

    2.法人部門

    法人部門は、企業や団体を顧客とした業務を展開します。

    2-1.法人営業

    企業に対して融資や各種金融サービスを提案します。顧客企業の事業内容や財務状況を深く理解し、適切な金融ソリューションを提供します。

    2-2.審査

    融資の可否や条件を判断します。財務諸表の分析力や業界動向の把握など、専門的な知識が必要です。

    2-3.ストラクチャード・ファイナンス

    大規模なプロジェクト・ファイナンスやM&A(企業の合併・買収)に関連する複雑な金融取引を扱います。高度な金融知識と交渉力が求められます。

    3.市場部門

    市場部門は、金融市場での取引や運用を行います。

    3-1.トレーディング

    為替、債券、株式などの金融商品の売買を行います。市場動向を瞬時に判断し、リスクを管理しながら収益を上げる能力が必要です。

    3-2.資金為替

    銀行全体の資金繰りや為替ポジションを管理します。金利や為替の動向を予測し、最適な運用・調達を行います。

    3-3.市場営業

    法人顧客に対して、為替予約やデリバティブなどの市場関連商品を提案・販売します。

    4.管理部門

    銀行全体の運営を支える重要な部門です。

    4-1.リスク管理

    信用リスク、市場リスク、オペレーショナルリスクなど、銀行が直面する様々なリスクを管理します。

    4-2.コンプライアンス

    法令遵守や内部統制を担当します。金融規制の知識と、それを実務に適用する能力が求められます。

    4-3.経営企画

    銀行全体の戦略立案や新規事業の企画を行います。金融業界の動向を見据えた先見性が重要です。

    4-4.情報システム

    銀行業務を支えるITシステムの開発・運用・保守を担当します。金融知識とITスキルの両方が必要です。

    銀行員に求められるスキルと資質

    銀行で働くには、業務に応じて様々なスキルと資質が求められます。主なものを挙げてみましょう。

    1.コミュニケーション能力とチームワーク

    顧客や同僚とのやり取りが多いため、的確な情報伝達と傾聴の能力が不可欠です。また、複数の部門が連携して業務を行うため、協調性とチームワークの精神が大切です。

    2.専門知識と分析力

    金融商品、法規制、会計基準など、幅広い知識が必要です。継続的な学習が求められます。また、財務諸表の読解や市場動向の分析など、数字を扱う機会が多いため、論理的思考力と分析力が重要です。

    3.倫理観とストレス耐性

    顧客の資産を扱う立場として、高い倫理観と誠実さが不可欠です。また、市場の変動や顧客の要求に迅速に対応する必要があり、プレッシャーの中で冷静に判断する能力が求められます。

    4.ITスキルや語学力

    デジタル化が進む銀行業務において、基本的なITリテラシーは全ての部門で必要とされます。また、特に国際業務やグローバル展開を行う銀行では、英語を中心とした語学力が重要です。

    銀行員のキャリアパス

    銀行員のキャリアパスは、個人の適性や希望、そして銀行の方針によって様々です。一般的なキャリアの流れと、その先にある可能性を見ていきましょう。

    銀行内部のキャリアパス

    新入行員は、多くの場合、リテール部門の窓口業務や個人向け営業から始まります。銀行業務の基礎を学ぶ重要な時期です。経験を積むにつれ、法人営業や融資審査など、より専門的な業務を担当します。この時期に自身の適性を見極め、将来の方向性を考えることが大切です。

     

    中堅行員になると、特定の分野でのスペシャリストとして活躍したり、マネジメント職として後輩の指導や部署の運営に携わったりします。そして管理職として、支店長や本部の部長職などより大きな責任を持つ立場になります。銀行全体の経営戦略に関与する機会も増えます。

     

    経営層になると、取締役や執行役員として銀行の意思決定に直接関わります。

    銀行外キャリアの可能性

    銀行での経験は転職によって、金融業界に限らず様々なキャリアにつながる可能性があります。

     

    例えば、証券会社や保険会社、投資ファンドなど、銀行で培った金融知識を活かせる業界は多岐にわたります。事業会社の財務戦略立案や資金調達において、銀行での経験が大いに役立ちます。

     

    金融アドバイザーや経営コンサルタントとして独立したり、新しい金融サービスを提供するスタートアップ企業で革新的なプロジェクトに携わる可能性もあります。

    銀行員を目指す人へのアドバイス

    銀行員としてのキャリアは、単なる「銀行で働く」という枠を超えて、将来的に様々な道につながる可能性を秘めています。金融のプロフェッショナルとしての知識とスキルは、ビジネスの世界で広く求められているからです。

     

    銀行員としてのキャリアに興味を持った方は、日頃からニュースや専門書に触れ、金融市場や経済動向への理解を深めることをおすすめします。また、銀行業務は経済全体と関わるため、金融以外の分野(法律、政治、社会問題など)への関心も重要です。

     

    銀行業務検定、ファイナンシャルプランナー、証券アナリストなど、関連資格の取得は知識を深め、キャリアの可能性を広げます。自分が理想とするキャリアをイメージしながら、自分が就きたい業務を見つける参考になれば幸いです。

     

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