経営企画 ~会社の根幹を担う総合プランナー~
仕事の役割 ~経営全体の戦略を立て、実行する~
経営企画は文字通り、会社の経営戦略を企画し、それを実行する仕事です。会社全体のかじ取り役としてよりよい戦略を立て、会社の根幹を担う重要なポジションです。非常に責任のある立場でやりがいもあり、他の職種よりも年収が高いので「この仕事に就きたい」と考えるビジネスパーソンは少なくありません。
しかし、この仕事に就ける人はほんの一握り。まさに「選ばれた人」ができる仕事です。会社が小規模な場合は経営者や経営陣が業務を行うことも多いですが、大規模になればなるほど、綿密かつ効果的な戦略立案が必要不可欠となります。市場のニーズ動向分析や競合他社調査から会社の全体像を捉え、社内調整を行い、社長や上司に対して問題提起を行うことも仕事のひとつです。
おおよその年収
平均年収750万円と、かなり高収入な職種です。
求められる能力 ~情報の収集力と分析力、人脈が成功のカギ~
会社全体の経営計画を立てるためにも、大きな視野でものごとを考える視野の広さと情報収集力、情報分析力が求められます。データ分析した上で目標を立て、それに向けた戦略を練っていかなければいけませんので、必要なデータをどのように集めるかが勝負といえるでしょう。市場のデータや営業の意見など、さまざまなところにアンテナを張り、それらをまとめた上で、客観的、論理的に分析する能力が求められます。
情報を集めるためには、外へ出て、経営者や異業種の人と積極的にコミュニケーションを図る必要があるので、人脈の多い人が有利です。また、そうして得た情報を他者に説明できることも重要です。
向いている人柄 ~情熱と冷静、頭脳だけではなく表現力も重要~
「会社をよりよい方向へ動かしていくんだ!」という情熱が求められるポジションです。それと同時に冷静に物事を見て、冷静に判断を下せる人が向いています。未経験からこの仕事に就く人は少なく、営業や経理・財務の経験から、経営者視点を養っていき、経営企画に配属されるケースが多いようです。経営論やマーケティング論、組織論など、幅広い分野に精通し、まさに経営のプロフェッショナルと言える人が向いています。分析した情報をプレゼンすることも多いので、頭脳だけでなく表現力のスキルも求められます。
仕事のやりがい ~「会社を育てる」経営者的視点のやりがい~
自分の立案した戦略で会社の業績が伸びて、会社が良い方向に向かっていると実感できることがこの仕事のやりがいでしょう。会社の成長は社員の喜び、その喜びが自分の喜びにもつながります。すぐに結果が出ない仕事ではありますが、着実に成長している・社員がイキイキ仕事をしている様子に自分が会社を育てていることを実感できます。
仕事の辛いところ ~結果が出る数年後まで信念を保てる?~
長期的・大局的な計画を立てるので、結果がすぐに出る仕事ではありません。そのため、モチベーションを保つのが非常に難しいときがあります。また、立案した経営戦略が現場サイドと衝突することもあるので、意見を戦わせることも多々あります。経営企画は仕事の結果が出るまで、正解なのか、間違っているかも手探りの状態です。数年後、その戦略が実証され、大きな結果として表れたときには、自分たちが会社を動かしているという実感を味わうことができるでしょう。
『経営企画』に関する口コミ