サービスエンジニア ~トラブルに駆けつける機器のドクター兼営業~
仕事の役割 ~各種機器の修理と整備、営業活動~
サービスエンジニアは、ビジネスの場で使われる各種機器の修理とメンテナンスを行うのが役割です。故障で動かなくなったオフィスのパソコンや複合機を修理したり、工場の製造装置や産業機械など、さまざまな機器のメンテナンス(定期点検など)を行ったりします。どのような機器を修理・整備するかは、所属するメーカーや人材派遣会社などによって異なります。
それに加えて、営業活動も行うのがサービスエンジニアの仕事の特徴です。複合機のサービスエンジニアであれば、客先で新製品への買い替えを提案することもありますし、コピー用トナーなど消耗品の販売を行うこともあります。さらに、担当する機器によっては国内出張や海外出張も多くなります。現場へは1人で行くことも多く、問題解決・修復できるまで現場を離れることができないため、プレッシャーのかかる仕事ではあります。
おおよその年収
平均年収400万~500万円ほどであり、平均的な金額です。
求められる能力 ~フットワークの軽さと体力、トーク力~
当然、サービスエンジニアには修理・整備ができる技術力が求められます。さらに急なトラブル発生でもすぐに現場へ飛べるフットワークの軽さ、1人でトラブルに対応する体力も求められます。そのため、ひとつの場所に落ち着いて仕事したいという人には向いていないかもしれません。
客先の現場では、コミュニケーション能力が求められます。消耗品の販売や買い換えを提案できるスキルがあれば、サービスエンジニアとして活躍できるでしょう。また、機器の動作状況や故障原因などをクライアントから聞き取らなければいけないため、理解力や問題解決能力が必要となります。
向いている人 ~精神的にも肉体的にも前向きな人~
最近のシステムやビジネス用機器は、365日24時間動き続けているものが多く、トラブルや故障が発生した時は、すぐに復旧させる必要があります。そのため、サービスエンジニアは深夜でも早朝でもスピーディに対応しなければいけません。トラブルはいつ発生するかもわからないので、トラブル解決を楽しめるくらい前向き人が向いているでしょう。
仕事のやりがい ~クライアントからの感謝の言葉をもらえる~
トラブル発生中はクライアントがクレームを言ってくることも多いですが、故障の原因を探り、適切な処置で解決した瞬間がサービスエンジニアのやりがいです。また、無事に復旧した時にクライアントからもらえる「ありがとう」の言葉は、サービスエンジニアにとって一番の報酬とも言えます。
仕事の辛いところ ~トラブル発生にはいつでも対応~
マシントラブルはいつ発生するか、予測が困難です。シフト制などの体制が整っている職場がほとんどですが、どうしても人手が足りないときなどは休日でも呼び出されることがあります。また、フィールドサービスエンジニアの場合は全国・海外へ向かうことも多いので、プライベートな時間を確保するのが難しい仕事ではあります。その他、消耗品・新製品の販売にノルマを課している企業もあります。転職時には、自分の営業力とマッチしているかどうか、見極め必要があるでしょう。(ライター:二之形幸子)
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