仕事の役割 ～店舗全体の収益UPを目指す～

販売員とは、コンビニエンスストアやファーストフード店、アパレルショップなど、小売店で商品を販売するポジションの総称です。実際の接客のほかにも、店頭のPOP作成や商品の陳列、品質管理、スタッフ管理、売上管理など、店舗全体の収益を高めていくことが、販売員に課せられた重要なミッション。営業職が主に企業間取引を担当するのに対し、「販売」はエンドユーザーである消費者やお客様に商品を販売します。

販売スタッフは、百貨店・スーパー・量販店・専門店等の流通系が主な職場になります。商品知識と接客のスキルが求められ、お客様のニーズをつかんで開発部門にフィードバックすることも販売の重要な役割です。基本的にはお客様とのやりとりになりますので、気配りと笑顔が大切でしょう。

おおよその年収

平均年収250万～330万円ほどであり、あまり高くありません。その分、若手でも採用されやすく、「社会経験を積みたい」という人には好まれています。

求められる能力 ～強引な売り方はNG、お客様が本当に欲しいものを～

販売員はお店や会社の顔として、お客様に商品を売ります。自社の商品やサービスを案内するためにお店に立つので、お客様にとっては良きアドバイザーにならなければいけません。そのため、商品知識を身につけることは必須と言えます。またアパレルショップやコスメショップの販売員はブランドの広告塔になることもあるので、お客様が憧れるようなルックスを保つこと、自分磨きも必要です。加えて販売員の仕事は意外と体力勝負。一日中立ちっぱなしも珍しくないのですし、在庫を抱えて店舗内を歩き回ることもあるので、ある程度の体力も求められるでしょう。

もちろん、どんなにセンスやルックスが良くても、商品を売る能力がなくては販売員としては失格。お客様が悩んでいるときに、空気を読んでアドバイスできる能力や本当に欲しいものをいっしょに探ることができる気配り能力が必要です。積極的にお客様に満足してもらおうとするサービス精神が必要不可欠でしょう。お客様の気持ちを無視して商品を押し付けるやり方は絶対にNGです。そういう販売員を毛嫌いするお客様もいますし、お店に対するお客様からの信頼を失ってしまいます。

向いている人柄 ～誰からも好かれる、感じの良い人は販売員向き～

販売員に向いているのは「感じがよい」人。いつも笑顔で人と接することができる人は誰からも好かれ、販売員として活躍できるでしょう。また、どんな人とでも臆することなく話しかけることができる人、お世話好きな人も向いています。

仕事のやりがい～「ありがとう」と言われる機会が多い仕事～

販売の仕事はお客様と直接やり取りをするので、ダイレクトに意見を聞くことができますし、感謝されることの多い仕事です。「ありがとう」と直接言われる機会が多いので、お客様に頼りにされていると実感できるでしょう。お客様が商品選びで迷っている時など、的確なアドバイスをしてあげて、それが売り上げにつながったときこそが、販売員の大きなやりがいとも言えます。

仕事の辛いところ ～立ち仕事の辛さ、クレームも少なくない～

販売員の仕事は基本的に立ち仕事です。長時間立ち続けているので、昼過ぎから足が痛くなり、夕方には足がパンパンにむくんでしまう人もいるようです。「繁盛していないお店」の販売員は一日中暇で、やることもなく、一日の終わるのがとても長く感じられることもあります。加えて、お客様と直接やり取りする分、クレームを言われる機会も少なくありません。こうした辛い面を忘れて笑顔で接客ができる販売員こそが、プロだと言えるでしょう。（ライター：二之形幸子）

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