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    営業職の職務経歴書に何を書く?「自分の売り方」が9割

    営業職の職務経歴書

    「営業経験を活かして転職したい」――。そう考えたとき、まず直面するのが職務経歴書の作成です。でも、営業職の経験を上手く表現するのが意外と難しいと感じている方は多いのではないでしょうか。

    売上実績や達成率といった数字は確かに大切ですが、それだけではあなたの本当の強みは伝わりません。営業パーソンの真価は数字以外にもたくさんあるはずです。今回は、転職市場で効果的にアピールするための職務経歴書の書き方をご紹介します。

    職務経歴書あるある失敗集

    職務経歴書を書き始めると、思わずやってしまいがちな失敗があります。実は、これらの失敗を避けることで、あなたの経験はグッと魅力的に映るようになります。

    1.数字ばかり並べてしまう

    「前年比120%達成」「新規顧客20社獲得」「売上高年間1000万円」――。確かに、これらの数字は重要な実績です。でも、そこに至るまでのプロセスや工夫を書かないのはもったいない。なぜなら、採用担当者が知りたいのは、その数字を達成できた理由だからです。

    営業の現場では、同じ数字でも達成までのストーリーは人それぞれ。新規開拓に力を入れた人もいれば、既存顧客との関係深化で成果を上げた人もいます。あなたならではの成果の積み上げ方を伝えることで、単なる数字以上の価値が伝わります。

    2.具体的なエピソードが書けない

    「顧客との関係構築に注力」「提案営業を実施」といった抽象的な表現では、実際にどんな行動をとったのかが伝わりません。具体的なエピソードこそ、あなたの強みを最も効果的に伝えられる武器になります。

    例えば「導入に消極的だった顧客に対して、3カ月かけて業務プロセスの課題を洗い出し、具体的な改善効果を数値化して提案しました。最終的に全社導入を実現しました」といった具合です。こうしたエピソードには、あなたの粘り強さやソリューション提案力が自然と表れます。

    3.営業プロセスの説明が薄い

    「新規開拓から受注まで一貫して担当」という一文で済ませていませんか?実は、営業プロセスの各段階でどんな工夫をしたのかを説明することで、あなたの営業スタイルやスキルが明確に伝わります。

    例えば、リストの作成方法、アプローチ手法、商談の進め方、クロージングの工夫など、各段階での具体的な取り組みを書くことで、より立体的な営業パーソン像を描くことができます。

    「私の売り」を見つける方法

    意外かもしれませんが、あなたの経験には、まだ気づいていない「売り」がたくさん眠っています。それらを見つけ出す方法をご紹介します。

    1.営業活動を振り返ろう

    日々の営業活動の中で、あなたなりに工夫していることはありませんか?例えば、商談前の準備の仕方、顧客との接し方、社内との連携方法など。当たり前と思っているその工夫こそ、実はあなたの大きな強みかもしれません。

    「いつも商談前に、生成AIで情報を収集し、最新ニュースをチェックして準備している」「納期調整では、必ず製造部門と事前に相談している」といった習慣も、れっきとした「売り」です。

    2.失敗経験や苦労を掘り起こそう

    誰でも経験する苦労や困難。でも、その乗り越え方は人それぞれです。苦労した経験こそ、あなたの成長を物語る貴重なエピソードになります。

    例えば「クレーム対応で苦労した」という経験も、「お詫びと再発防止策の提示だけでなく、その後の小まめなフォローで信頼関係を再構築。結果として取引額が倍増」といったストーリーで書けば、危機管理能力と関係構築力をアピールできます。

    3.周りと協力した場面を思い出そう

    営業は一見、個人プレーに見えます。でも実際は、社内外の多くの人との協力があってこそ成果が出るもの。そんな協力体制を築いた経験も、大切な「売り」になります。

    特に、後輩の指導やチームでの目標達成など、組織への貢献を示すエピソードは、マネジメント志向の企業からの評価も高くなります。

    転職市場で光る営業経験の売り方

    希望ある転職 せっかく見つけた「売り」も、上手に表現しないと相手に伝わりません。ここでは、効果的な表現方法をご紹介します。

    1.あなたの得意分野をアピール

    「IT業界で5年の営業経験」といった一般的な説明から、一歩踏み込んでみましょう。例えば「製造業向けITソリューションの提案が強みです。製造現場の課題を理解し、具体的な業務改善効果を提示することで、導入に繋げてきました」といった具合です。

    経験を積み重ねる中で自然と身についた得意分野。それを具体的に説明することで、即戦力としての価値が伝わります。

    2.成果の裏にある工夫を伝える

    数字による成果は、その達成プロセスと合わせて書くことで、より説得力が増します。「新規顧客30社獲得」という実績も、「展示会での名刺交換を起点に、業界別の課題解決事例集を作成して提案に活用しました。結果、新規顧客30社の獲得に成功しました」と書けば、戦略的な営業アプローチが伝わります。

    3.チームでの存在価値を示す

    個人の実績に加えて、チームや組織にどう貢献したかも重要なポイント。「チーム全体の受注率向上に向けて、商談議事録のフォーマットを整備し、成功事例の共有を促進。半年で受注率が15%向上しました」といった具合です。

    あなたらしさが伝わる職務経歴書を

    職務経歴書は、単なる経歴の羅列ではありません。これまでの経験を通じて、あなたがどんな営業パーソンに成長してきたのかを伝えるためのツールなのです。

    数字による実績ももちろん大切ですが、それ以外にも、お客様との関係づくりや、チームでの役割など、あなたならではの「売り」がきっとあるはずです。今回紹介した方法を参考に、「自分らしさ」が伝わる職務経歴書を作成してみてください。

     

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