転職のギモン99 「転職の検討」に関する相談11選
「ひとつのことをやり遂げることが尊い」「最初に入った会社には定年まで勤め上げるものだ」と言われていた時代もありましたが、最近は転職する人が珍しくなくなりました。それでも勤務先を変えるために行動することには、なかなかストレスが掛かるものです。
そこで転職にまつわる疑問について、9つのカテゴリーで11個ずつ、計99の質問に答える「転職のハテナ」という企画を立ててみました。よくある質問に簡潔に回答していますので、ぜひ参考にしてみてください。今回は「転職の検討」に関する相談11選です。
Q1.転職すべきか迷っています。判断基準は何ですか?
A.転職を考えるときは、まず現職での不満が一時的なものなのか、それとも解決が難しい根本的な問題なのかを整理してみましょう。また、転職によって何を得たいのか(収入アップ、働きやすい環境など)を具体的に考えることも大切です。転職エージェントや求人情報を見て、自分の市場価値を確認しておくのもおすすめです。
Q2.初めての転職活動では、一般的にどのくらいの期間がかかりますか?
A.初めての転職活動には、だいたい3~6か月かかることが多いです。準備期間として自己分析や書類作成に1か月ほど、応募や面接プロセスでさらに2~3か月を見ておくと安心です。ただし、業界や職種によって差が出ることもあるので、少し余裕を持って進めると良いでしょう。
Q3.35歳以上で未経験の業界に転職するのは難しいですか?
A.難易度は上がる傾向にありますが、経験やスキルが活かせるポジションを選べば可能性は十分あります。これまでの仕事で培った能力を新しい業界でどう活かせるかをアピールすることが重要です。また、未経験でもニーズが高い職種や業界を探すことで、成功率を高めることができます。
Q4.在職中に転職活動をするのと、退職してから活動するのはどちらが良いですか?
A.在職中に転職活動をする方が収入が確保されている分、焦らず進められるのでリスクは少ないです。ただ、現職が忙しすぎて十分な準備ができない場合や、辞めないとスキルアップの時間が取れない場合には、いったん退職してから集中して取り組むのも一つの方法です。しかしその場合には、転職先が確保できないことも想定する必要があります。
Q5.忙しくて転職活動の時間が取れません。どのように進めればいいでしょうか?
A.忙しい中で転職活動を進めるには、効率を意識することが大切です。転職エージェントに相談すれば、求人紹介やスケジュール調整をサポートしてもらえます。また、オンライン面接に対応している企業を選ぶことで移動時間を減らし、履歴書や職務経歴書を事前にまとめて準備しておくとスムーズです。
Q6.今の仕事が辛いだけで転職したいと思うのは甘い考えですか?
A.辛いと感じるのには、必ず理由があります。それが職場特有の問題(人間関係や過度な業務量)なのか、自分の働き方や考え方に原因があるのかを考えてみましょう。もし環境に問題がある場合は転職を前向きに検討すべきですし、自分の成長が必要だと感じる場合は少し努力してみるのも選択肢です。
Q7.職場の人間関係が悪く辞めたいですが、転職理由として問題ありませんか?
A.問題ありませんが、面接では前職の批判に聞こえないように工夫して伝えるのがポイントです。「もっと良いチームワークを築ける職場を探しています」など、前向きな理由として説明すると、印象が良くなります。
Q8.家族の生活を考えると転職をためらいます。どう考えるべきでしょうか?
A.家族に与える影響を考えるのはとても大事なことです。転職後の収入や働き方が家族にとってどのようなメリットやデメリットになるかを整理してみましょう。その上で、家族と率直に話し合い、将来のビジョンを共有することが納得感のある決断につながります。
Q9.管理職なので退職のタイミングが難しいですが、どう進めるべきですか?
A.管理職の場合、引き継ぎがスムーズに行えるよう計画を立てることが大切です。退職を伝えるタイミングとしては、プロジェクトが一段落したときや年度末が適切です。最低でも1~2か月前には上司に相談し、引き継ぎ期間を確保するのが良いでしょう。
Q10.景気の良い時期と悪い時期では転職の成功率に違いがありますか?
A.景気が良いと求人が増えるため選択肢が広がる傾向がありますが、景気が悪いときでも人材不足の業界や職種では求人が一定数あります。重要なのは、自分の転職活動の準備状況や希望条件が整っているタイミングで行動を起こすことです。
Q11.同期が次々に転職しています。自分は現職を続けるべきでしょうか?
A.同期が転職するからといって自分もすぐに動く必要はありません。他人と比べるのではなく、自分のキャリアプランや現職で得られる経験を冷静に考えましょう。転職が必要かどうかは、自分がどのような未来を目指しているかに基づいて判断するのがベストです。