転職のギモン99 「成功する面接」に関する相談11選
「「ひとつのことをやり遂げることが尊い」「最初に入った会社には定年まで勤め上げるものだ」と言われていた時代もありましたが、最近は転職する人が珍しくなくなりました。それでも勤務先を変えるために行動することには、なかなかストレスが掛かるものです。
そこで転職にまつわる疑問について、9つのカテゴリーで11個ずつ、計99の質問に答える「転職のハテナ」という企画を立ててみました。よくある質問に簡潔に回答していますので、ぜひ参考にしてみてください。今回は「成功する面接」に関する相談11選です。
Q1.面接の際に持参するべきものは何ですか?
A.企業から指定されることも多いですが、一般的に面接時に持参すべきものは以下の通りです。これらを事前に準備し、整理しておくことで余裕を持って臨めます。
- 履歴書や職務経歴書のコピー(応募書類を事前提出していても念のため)。
- 筆記用具とメモ帳(質問内容や返答をメモするため)。
- 面接案内メールや地図(会場に迷わないための確認用)。
- 身分証明書(本人確認が必要な場合)。
Q2.面接で「服装自由」と言われた場合、どのような服装が適切ですか?
A.「服装自由」と言われても、ビジネスカジュアルが無難です。スーツほど堅苦しくする必要はありませんが、ジャケットや襟付きシャツを選ぶと良い印象を与えられます。IT業界やベンチャー企業などでカジュアルな服装が推奨される場合でも、清潔感のある服装を心掛けましょう。
Q3.面接で緊張して話せなくなるのですが、緊張を和らげるコツは?
A.緊張を和らげるには、事前準備とリラックスする心構えが大切です。まず、予想される質問の答えを整理し、話す内容を練習しておきましょう。また、面接前に深呼吸を数回行うことで落ち着きを取り戻せます。面接担当者を「対話相手」と考え、コミュニケーションを楽しむ姿勢を持つと自然体で話せるようになります。どうしても言葉に詰まってしまうときは「緊張していて」と正直に伝えることも考えられます。
Q4.セクハラやパワハラの被害を転職理由として伝えても問題ありませんか?
A.転職理由として伝えることは可能ですが、面接での言い方に工夫が必要です。採用側にはあまり関係のないことであるうえ、神経質な人だと解される可能性もあります。前職を批判する印象を避け、「働きやすい環境でスキルを活かしたい」と前向きな理由に置き換えて説明すると好印象を与えられます。具体的な業務への意欲を伝えることで、ネガティブな要素を払拭できます。
Q5.志望動機を面接でうまく伝える方法を教えてください。
A.以下のポイントを押さえることで、熱意と具体性のある志望動機をアピールできます。「当社のことをよく調べている。よく理解している」と感じてもらえることが重要です。
- 応募企業の強みや特徴を調べ、それに共感した点を伝える。
- 自分のスキルや経験が企業のニーズにどう貢献できるかを具体的に説明する。
- 将来的なキャリアプランや目標と企業のビジョンを結びつける。
Q6.面接で結婚予定や出産予定を聞かれた場合、どう答えるべきですか?
A.性別を理由とした質問は、男女雇用機会均等法の趣旨に違反するため適切といえないおそれが高いですが、簡潔かつ前向きに答えておくのが良いでしょう。たとえば「今後の家庭の計画は考えていますが、仕事への影響は最小限にするつもりです」などと答えると、誠実さと仕事への意欲が伝わります。もちろん、セクハラなどと感じた場合には、回答を控える選択肢もあります。
Q7.他社への応募状況を聞かれたときの適切な答え方は?
A.他社への応募状況については、正直に答えなくても濁してもいいでしょう。ただし、「どの企業にも共通してこの分野で働きたいと考えています」と志望動機を補足することで、現職に対する熱意を損なわないよう工夫することが大切です。
Q8.面接の最後に「質問はありますか?」と聞かれた場合の効果的な質問例は?
A.効果的な質問の例は以下の通りです。これらは企業への関心や、働く姿勢をアピールするのに役立ちます。
- 「御社で活躍されている方の共通点は何ですか?」
- 「このポジションで求められる成果について、もう少し詳しく教えていただけますか?」
- 「チームの雰囲気や働き方について教えてください」
Q9.最終面接で不採用が続く原因は何が考えられますか?
A.最終面接で不採用になる原因として考えられるのは、以下のような点です。これらを改善するためには、企業研究をさらに深め、面接での回答を具体化することが重要です。
- 志望動機や熱意が他の候補者に比べて弱い。
- 入社後の具体的な目標や貢献のイメージが伝わらなかった。
- マッチ度(企業文化や価値観)が十分にアピールされなかった。
- 急速な景気悪化などで企業の採用需要とのタイミングが合わなかった。
ただし、他の候補者との比較や、企業の採用需要のタイミングの問題は、自分ではコントロールできないものですので、課題はクリアにしつつ、あまり気にしすぎない方がいいでしょう。
Q10.面接で希望年収について話すのは適切ですか?
A.面接で希望年収を聞かれた場合は、具体的な金額を伝えて問題ありません。ただし、事前に業界相場や企業の給与レンジを調べ、現実的な範囲で答えるのがポイントです。「仕事の内容や責任に応じて柔軟に考えます」と補足すると、前向きな印象を与えられます。
Q11.圧迫面接を上手に乗り切る方法を教えてください。
A.圧迫的な面接は、現在ではハラスメントとして不適切な行為とされていますが、それをあえて乗り越えることで採用の可能性が高まる場合があるのも事実です。相手が意図的に圧迫しているつもりではない場合も考えられるため、冷静さと自分を信じる気持ちを持つことが重要です。感情に流されず、質問の意図を理解して論理的に回答するよう心がけましょう。「その視点は考えていませんでしたが、このように対応できると思います」といった柔軟かつ前向きな回答をすることで、好印象を与えることができます。