【回答例あり】転職面接のよくある質問5選 職務経歴編
転職面接において、面接担当者から求職者に対して投げかけられる質問は、だいたい決まっています。あらかじめ答えを準備し、理由を説明するために必要な情報を収集したり検討を深めたりしておきましょう。
ただし答えを丸暗記する必要はありません。準備した原稿を読み上げるような「立て板に水」の回答では、面接担当者が退屈してしまいます。あくまでも自然な会話を装って、普段から考えを深めている印象を与えるようにするのが得策です。
Q1.「これまでの経歴を簡単に教えて下さい」
これまでの職務経歴を要約し、応募ポジションに関連するスキルや経験を簡潔に伝える質問です。時間を取りすぎないように、ポイントを絞って話すことが重要です。
「システムエンジニアとして7年間、IT業界で勤務し、主にWebアプリケーションの設計と開発を担当してきました。直近では、プロジェクトマネージャーやクライアント対応として、スケジュール管理やチームリーダーとしての役割を担ってきました」
Q2.「前職での具体的な業務内容を教えてください」
応募ポジションとの関連性を示しながら、具体的な業務内容を説明する質問です。成果や実績を数字や事例で示すと説得力が高まります。
「前職では物流業界向けのWebアプリケーションの設計・開発を担当しました。要件定義からテスト運用まで一貫して関与し、開発スケジュールを計画通り成功させる実績を積んできました」
Q3.「これまでの経歴で一番の成功例はなんですか」
応募者が自分の成功体験をどのように捉え、それを次の職場でどのように活かすかを確認する質問です。成功体験を具体例とともに説明し、再現可能性を強調します。
「計画から大幅に遅延していたシステム開発プロジェクトに途中からアサインされ、進捗を立て直して無事納期通りに納品したことです。スケジュール管理を見直し、チーム内の役割分担を最適化することで、結果的に予定よりも1週間余裕をもって完成させることができました」
Q4.「これまでの一番の失敗を教えて下さい」
失敗から学んだことをどのように活かしているかを確認する質問です。失敗の内容を説明した後、その後の改善策や成長を伝えると良い印象を与えます。
「プロジェクトマネージャーとして最初に携わったシステム導入の際に、要件定義でクライアントの要望に振り回され、過剰なカスタマイズが必要になりました。その結果、メンバーに多大な負担をかけてしまいました。この経験から、初期段階でのヒアリングと要件整理の進め方の重要性を学び、その後はニーズの交通整理を注意して行っています」
Q5.「前の会社を辞めた理由はなんですか」
転職理由を説明する質問で、ポジティブな転職動機を伝えることが求められます。現職への不満ではなく、将来的な目標や成長意欲を強調するのがポイントです。
「前職では大手企業の法人営業をじっくり行ってきましたが、この経験を活かし、今後は御社のプロダクトのターゲットのような中堅企業で、スピーディに数をこなしていきたいと考えて、転職を決意しました」
面接担当者の意図と答え方のポイント
「職務経歴」に関する質問は、面接担当者が応募者の経験やスキルを具体的に把握し、それが応募ポジションの業務にどの程度マッチするかを評価するための重要なステップです。これまでの実績や失敗談を通じて、応募者の成長意欲や問題解決能力を見極める意図があります。
回答の際は、以下のポイントを意識しましょう。
- 具体性と簡潔さを意識する:経歴やエピソードは要点を絞り、数字や成果を交えることで説得力を高めます。
- ポジティブな姿勢を示す:失敗談を話す際も、そこから得た学びや改善策を強調することが大切です。
- 転職理由は前向きに:現職への不満を語るのではなく、次の職場での目標や意欲を明確に伝えます。
職務経歴を伝えることは、自分の価値を企業に理解してもらう絶好のチャンスです。落ち着いて、自分の強みを最大限にアピールしましょう。