転職面接のよくある質問25 ~仕事編~
Q「あなたを採用するメリットは何でしょうか?」
企業は当然、採用した人が具体的な利益をもたらすことを想定して採用活動を行いますから、あいまいなメリットを掲げるのはNG。仕事内容や業務ミッションを理解した上で、スキルや経験、強みをどのように生かし、どのように実績を上げていくかを具体的に説明する必要があります。
企業が求めているのは、目標達成までの道筋を描ける人です。そのため、「どのように」という点に特に注意しましょう。例えば単に「マネジメント能力を生かしたい」ではなく、「管理職とチームメンバーの間に立ち、若手社員の教育・サポートを行うことで自分のマネジメント能力が生かせると思います」といった回答が効果的です。
POINT 仕事内容や志望動機も踏まえた上で首尾一貫したロジックを示そう。
Q「あなたにとって、仕事をする上で重視することは何ですか?」
転職者がどのように働いてくれるか、そのイメージを掴むための質問ですので、あまり突飛なことを言うのは避けましょう。わかりやすいフレーズで伝え、そう考える理由や実際のエピソードで肉付けしていくのがベターです。自分の強みや志望動機など、他の回答との一貫性を持たせるように注意しましょう。
回答が思いつかない人は、普段どういうことに気をつけて仕事をしているか考えてみましょう。チームの和を大切にする、常にノルマを意識するなどといった姿勢から、仕事で何を大切にしているかが見えてくるはずです。
POINT 突飛な回答はNG! あなたの仕事スタイルが想像しやすい言葉で!
Q「将来のキャリアをどのように考えていますか?」
この質問で企業が知りたいことは、「転職者が長く勤務できるかどうか」「転職者が目指すキャリアと会社との間にズレがないか」の2つ。そのため、具体的なキャリアプランを考えておくことに加え、それがその会社で実現可能かどうかも考慮する必要があります。逆を言うと、求人内容や社風とかけ離れたキャリアプランを思い描いている人は、企業選びがしっかりできていないということになります。
実際にキャリアプランを考える際は、まずはあなたが目指す最終的なゴールを描き、そこから「じゃあ10年後にはこうなっているべきだ。そうすると5年後にはこのポジション…3年後にはこのポジション…」と逆算していくとよいでしょう。
POINT 志望する企業とキャリアプランにズレが生じていないか要注意!
Q「今のあなたの課題は何ですか?」
若手人材の面接や、未経験の職種・業界にチャレンジする際の面接で多い質問です。ここで面接官が知りたいのは、足りない点を客観的に把握できているか、そして解決のために何をしているかです。入社後すぐに求められる実績が出せなくても、自分なりに課題を考え、解決のための道筋をつけることができる人を見極める質問と言えます。したがって何が課題かよりも、なぜそれを課題と思うか、解決のためにどういう取り組みをしているかに重点を置いて回答しましょう。
POINT 課題を客観的にとらえることができるかがカギです。
Q「この業界の将来について、どのようにお考えですか?」
興味を持っているビジネス分野について情報収集するのは、ビジネスパーソンとして常識です。当然、面接官もそれを踏まえて質問しているわけですから、「わかりません」では仕事に対する本気度がないと見なされてしまいます。
なにもアナリストのように専門用語を駆使する必要ありませんが、ニュースや雑誌などから業界動向を自分なりに事前に分析しておきましょう。「○○の理由から~~の傾向が強まるのではないでしょうか?」というように、理由とそこから導き出せる結論が一貫していれば問題ありません。
POINT 未経験の業界であっても、業界動向について分析はやっておくべき。