転職面接のよくある質問25 ~待遇・条件編~
Q「現在の年収と希望年収はどれくらいですか?」
現在の年収は正直に回答しましょう。事後調査ですぐにばれてしまいますから、虚偽の数字を述べるのはNGです。希望年収も正直な希望を述べてOKですが、その金額を得るだけの根拠も必要です。実績・キャリアを客観的に評価したり、業界水準なども考慮したりした上で面接官が納得できる数字を提示しましょう。
ただし、明らかにその企業のキャパシティを超えた高額な希望年収を提示すると、「会社規模や実態を知らずに応募してきたのか?」と思われてしまいます。また、企業側が提示する年収に対し、譲歩する姿勢ももちろん大切でしょう。
POINT 納得できる根拠があれば希望年収は正直に述べてOK!
Q「希望する勤務地はありますか?」
全国展開するような企業の場合、転勤の可能性は少なからずありますし、転職者もそれを知った上で面接に臨むはずです。にもかかわらず、「転勤は絶対いや!」という姿勢を見せるのは大きなマイナス。「自宅から通える範囲だと助かりますが、場合によっては転勤も受け入れられます」などと答えるのがベターです。
面接の場で初めて転勤の可能性を知ることもあるでしょう。もし転勤・引っ越しを希望しないのであれば、その理由を述べ、譲歩できるレベルを探しましょう。
POINT 転勤の可能性まで考えて企業選びをしよう。
Q「入社可能時期はいつごろですか?」
採用の可能性が高い場合に質問されます。在職中の場合、引き継ぎ業務などの関係ですぐに入社することは難しいでしょうが、中途採用は基本的に早めの入社を希望されるもの。そのため1か月~3か月の間で答えるのがベターでしょう。また、転職スケジュールもそのくらいのスパンで組んでおくことが必要です。
離職中の場合は「いつでも」と答えられるようにしておくのが理想的です。特に理由がないのに、1か月以上も入社を先延ばしにすると「入社意欲がない」と思われてしまう可能性もあります。
POINT 在職中なら長くても3か月以内、離職中なら「いつでも」がベター!
Q「休日出勤や残業の可能性もありますが、大丈夫ですか?」
このように質問される場合、実際に入社後、残業や休日出勤が発生するものと考えましょう。そのため残業できないと突っぱねるのは、やはり印象がよくありません。
とはいえ、無制限に残業・休日出勤を受け入れる姿勢を見せると、「限られた時間を有効活用できないのでは?」と思われる可能性があります。「残業などが起きないように効率的に時間を使うこと大事だと考えますが、必要であれば残業や休日出勤にも対応します」などと答えられるとよいでしょう。
POINT 拒絶するのはNG。「場合によっては残業も可能」といった回答が無難。
Q「他の雇用形態(契約社員など)での採用も可能ですか?」
熱意や人柄は問題ないが能力がやや不安…という場合に質問されます。問われているのは「仕事と身分のどちらを重視するか」という点なので、契約社員でもかまわないと答えたほうが好印象には違いありません。このとき「早期に正社員になれるよう頑張ります」と伝えつつ、将来的な正社員登用の可能性や、その条件なども聞いておいたほうがいいでしょう。
ただし、正社員採用にこだわりたいという気持ちもやはり大切。その場合は無理に承諾する必要はありません。正社員採用に足りない点はどこなのか、可能な範囲で教えてもらうといいでしょう。
POINT 承諾する場合、正社員登用の可能性やその条件を聞いておきましょう!