受付 ～会社や店舗の「顔」としてイメージアップを図る～
仕事内容 ～来客や電話へのスムーズな応対が鍵～
受付の仕事は来社・来店してきたお客様の応対や訪問部署への案内、代表電話の応対、会議室予約などを主に行います。ひと口に受付と言っても、最近では種類もさまざまで、企業だけではなく、複合オフィスビルの総合受付やデパートのインフォメーション、病院受付などがあります。業務内容や仕事のスタイルはそれぞれですが、いずれも代表の「顔」として重要な役割を果たします。
お茶出しを行う場合もあるので、特に女性ならではの気遣いや心配りが求められることも多いようです。社内の組織構成や担当業務を把握し、正確で臨機応変な対応をするのも仕事のひとつです。定期的に来社されるお客様に対しては、顔と名前、企業名などを覚え、社内の担当者や職務内容などを把握することで、よりスムーズな対応ができ、企業のイメージアップに貢献することができます。
おおよその年収
平均年収は約300万～350万円。あまり高くありませんが、ノルマや残業はほとんどなく、プライベートを充実させやすい仕事です。
求められる能力 ～高いビジネスマナーと第一印象の良さが必須～
受付に必要な資格は特にありません。とは言え、企業や店舗の第一印象を決める重要な役割なので、高いビジネスマナーが求められます。言葉遣いやお辞儀の仕方、電話の受け方・切り方など、細かなところまでマナーを徹底することが求められます。また、誰からも好かれる笑顔や高いホスピタリティー精神はもちろん、お客さまの来社時間の変更や飛び込みで営業などの、イレギュラーな出来事に対しても柔軟に対応できる臨機応変さも大切です。冷静さと柔軟性を求められる、奥の深い仕事と言えます。
近年は外国人のお客さまも来訪するため、語学力があると仕事の幅は大きく広がるでしょう。会議室や応接室の管理、社員のスケジュールをパソコンで共有する企業も増えているので、基本的なパソコンスキルも必須です。
向いている人柄 ～第一印象が良く、おもてなしの精神がある人～
細かい地味な作業をスマートに、美しくこなせる人が向いています。そういう意味では秘書の仕事にも似た部分があります。また、容姿やスタイルなどの、外見的な良さも向き・不向きの判断材料になるようです。しかし、どんなに容姿やスタイルが良くても、大雑把な性格や笑顔の少ない人は受付向きではありません。第一印象が良く、さらにおもてなしの精神、ホスピタリティー精神が備わっている人は受付のプロフェッショナルとして活躍する場も広がっていくでしょう。
仕事のやりがい ～美しさを求められる仕事、女性としてのやりがい～
常に緊張感を持って人と接する仕事なので、内面・外見ともに磨いていくことができます。もちろん容姿に貴賤はありませんが、受付の仕事ではどうしても一定以上の容姿や第一印象の良さを求められるので、憧れの仕事として女性には人気です。また企業や施設の「顔」なので、目立ちやすく、さまざまな業種・年齢層の人たちとの出会いも多が多くなるので、視野も広がるでしょう。毎日、お客様に「ありがとう」と言われる機会も多く、感謝される仕事です。
仕事の辛いところ ～いつでも笑顔＆嬉しくないお誘いを受けやすい～
セクハラに対する問題意識が高まった現在でも、受付の仕事はデートや食事の誘いを受けやすい立場にあります。時には苦手なタイプの人から何度も誘われることもあるかもしれません。また、どんなに不愉快な相手でも笑顔で対応しなければならず、自分のネガティブ感情を表に出してはいけない辛さもあります。一生続けられる仕事ではないので、キャリアアップという面からは受付以外の、スキルを独自で身につけていく必要もあるでしょう。（ライター：二之形幸子）
