正社員の「複業」受け入れるLiBの思い　フリーランスや別会社の経営もＯＫ！

2015年7月7日
キャリコネNEWS

株式会社LiB（リブ）は、2014年5月に誕生した転職支援会社。キャリア女性がその時々に合わせて柔軟な働き方ができるような選択肢を提供することで、元気に働く現役世代を増やしたいという思いで創業されたという。

「バリキャリの道をひたすら突っ走るのか、出産後はゆるキャリの道をゆっくり歩いていくのか。選択肢が極端な2通りしかないなんておかしい」――。そんな声に応える会社の内情を、広報の武井梨名さんにレポートしてもらった。

「働く場所や時間」の制約外した働き方を進める

当社は「頑張ってきた女性が、働く喜びと人生の喜びを手に入れることによって、自分の今と未来に期待を持ち続けられる世界を実現する」をミッションに、2つの女性向け転職支援サービスを運営しています。

「LiBz CAREER（リブズキャリア）」は、キャリア女性に転職コンサルタントや採用企業がスカウトを送れる日本初の特化型プラットフォーム。現在は20～30代を中心に2万人を超える女性の登録があり、女性の活躍を願う転職コンサルタントや企業とのマッチングが多数生まれています。

「LiBz PARTNERS（リブズパートナーズ）」は、営業やITの専門スキルを持った女性の人材紹介に強みを持った転職エージェント。結婚や出産、転居などのライフイベントとキャリアのどちらも諦めたくない女性の転職のお手伝いをしています。

少子化による人口減や高齢化による介護問題などにより、働く場所や時間に制約を抱える人はこれから増えることが見込まれます。各社には「決められた場所に出勤する」「労働時間が評価に直結する」という画一的なフォーマットを脱した環境づくりが求められていますが、当社のサービスも働く女性に多様な選択肢を提供するものでありたいと願っています。

当社は自社の従業員に対しても「柔軟な働き方」が可能な制度を導入しています。「LiBz メンバーシップオプション」は正社員メンバーと同じ働き方をしながら、他社の経営陣に加わったり、フリーランスとして別の仕事をしたりする「複業」を許容するものです。

クリエイター職種の中には海外留学中の社員も

この制度ができたキッカケは、チーフデザイナー井村の入社でした。自分のデザイン会社を立ち上げたばかりの彼と一緒に仕事をするにあたり、業務の受発注の関係ではなく同じ目線でサービスを創る仲間として迎えたいと考えた当社は、彼に「複業」という形の働き方を認めることにしました。

「複業」とはいえ、ストックオプションの配付や名刺の付与、福利厚生など全て正社員同様の待遇。出した成果物で評価をする成果コミット型の働き方が求められますが、そこさえクリアすれば働き方は一つでなくてよいというのが当社の考え方です。

当社に在籍する社員の約半数は、デザイナーやエンジニアなどのクリエイター職種。うち約4割が井村と同様に、経営者や海外滞在者、フリーランスなどほかの居場所を持っています。数か月の海外留学をしながらエンジニアとして働くメンバーや、他社に勤めながらリモートコミュニケーションを主体に働くメンバーも在籍しています。

このように、まず当社が社内で「柔軟・多様な働き方」へ挑戦し、その考え方や運用方法を他社へ伝播させたいという思いがあり、様々な働き方の工夫を実践しています。

そんな当社ではこの春、オフィスを渋谷駅近くの大通り添いに移転しました。路面アパレルショップを改装し、一面ガラス張りのオープンな環境を設けました。外側は「LiBz Meet Up Cafe（ミートアップカフェ）」という名のカフェスペースになっており、当社のプロジェクトに関わる外部の方向けにワークスペースとして開放しています。