三菱グループで「打線組んだ」 3番三菱倉庫、守護神は日本郵船 2013年8月27日 企業徹底研究 ツイート ネット掲示板の2ちゃんねるに、「【大正義】三菱財閥で打線組んだwwwwwwwwwwwww」というスレッドが立っていた。三菱といえば三井、住友と並ぶ日本を代表する大財閥グループ。就活生の興味を引きそうな情報もいくつか載っていたので紹介しよう。 まず、三菱グループから選ばれたスタメン8社の「打順」は以下のとおり。このラインナップには「盤石過ぎてコメントし辛い」というレスもついており、それなりの評価があるようだ。 1 遊 三菱商事 2 二 三菱電機3 中 三菱倉庫4 一 三菱重工業5 捕 三菱東京UFJ銀行6 三 三菱地所7 右 三菱総合研究所8 左 三菱化学 「三菱御三家」の三菱商事と三菱東京UFJ銀行、三菱重工業は、それぞれ1番、4番、5番を占めている。銀行がキャッチャーなのが興味深い。目を引くのは「3番センター」三菱倉庫だ。 倉庫業は商社や銀行、メーカーと比べると、かなり地味な印象の企業だ。しかし巨大グループ内の物流を引き受ける役割を考えると、今後も業績が安定しそうである。「就職先としては大正義」というレスもうなずける。 三菱倉庫の前身の創設は1887年で、グループ内でも古参企業のひとつ。TVCMは流していないが、決してマイナーな企業ではない。業界首位で連結売上高は2000億円を超える。「データセンタ対応ビル」など不動産事業も堅調のようだ。 ネット上の評判は「財閥系なので出世は学歴重視」「倉庫はマッタリ高給」「筆記試験が大事」といったものが目につく。キャリコネの口コミには、20代派遣社員のこんな書き込みが見られる。 「正社員なら天国です。仕事ができなくても何も言われない。また、社員の給与は『この仕事内容で?』とびっくりするくらい良かった」 もしかすると保守的な体質で、退屈な仕事に配属される可能性もあるけれど、三菱グループの「三番打者」として注目しておいても損はないだろう。 グループには「三菱」の名前がついていない企業も また、「投手陣」については以下のような企業名が上がっている。 先発 キリンビール、ニコン、東京海上日動火災保険、明治安田生命保険、JXホールディングス。中継エース 旭硝子。守護神 日本郵船 「なんで三菱の名前のない会社が入っているの?」と思う学生がいるかもしれないが、さまざまな経緯でグループ傘下にいる企業も存在するのである。 三菱商事グループのITサービス分野の中核企業である「アイ・ティ・フロンティア」や、LPガス専業元売会社の「アストモスエネルギー」といった会社も、三菱広報委員会40社のメンバーだが、社名に三菱がついていない。 「守護神」とされている日本郵船も三菱の冠のないグループ会社だが、三菱商事とともに財閥の源流をなす企業のひとつで、連結売上高は1兆8000億円を超える巨大企業だ。 ネット上には「三菱倉庫」と「日本郵船」の比較について書かれたものが見られるが、10倍近い売り上げを別とすると、最も大きい違いは三菱倉庫は国内事業が主なのに対し、日本郵船は海外事業の割合が多いことだ。グローバルな仕事をしたい人には、断然後者だろう。 キャリコネの口コミにも「いろいろな国に行けます」という声がみられる。30代前半の女性社員があげたのは、次のような国や都市だ。 「中国(上海)、韓国、シンガポール、サイパン、グアム、オマーン、エジプト、ギリシャ、イタリア、ロシア、ラドビア、フランス、イギリス、ドイツ、スペイン、ノルウェイ、アイスランド、マルタ、メキシコ、ニューヨーク、サンフランシスコ、カナダ、バハマ、ハワイなどです。とても良い経験になります」 三菱グループは旧財閥系だけあって、どの会社に入っても福利厚生の手厚さにも定評がある。企業研究を何から着手してよいか分からない人は、試しに三菱グループの中からひとつ会社を選んで、業界研究の糸口にしてみてもいいのかもしれない。 【その他の企業徹底研究の記事はこちら】
三菱グループで「打線組んだ」 3番三菱倉庫、守護神は日本郵船
ネット掲示板の2ちゃんねるに、「【大正義】三菱財閥で打線組んだwwwwwwwwwwwww」というスレッドが立っていた。三菱といえば三井、住友と並ぶ日本を代表する大財閥グループ。就活生の興味を引きそうな情報もいくつか載っていたので紹介しよう。
まず、三菱グループから選ばれたスタメン8社の「打順」は以下のとおり。このラインナップには「盤石過ぎてコメントし辛い」というレスもついており、それなりの評価があるようだ。
「三菱御三家」の三菱商事と三菱東京UFJ銀行、三菱重工業は、それぞれ1番、4番、5番を占めている。銀行がキャッチャーなのが興味深い。目を引くのは「3番センター」三菱倉庫だ。
倉庫業は商社や銀行、メーカーと比べると、かなり地味な印象の企業だ。しかし巨大グループ内の物流を引き受ける役割を考えると、今後も業績が安定しそうである。「就職先としては大正義」というレスもうなずける。
三菱倉庫の前身の創設は1887年で、グループ内でも古参企業のひとつ。TVCMは流していないが、決してマイナーな企業ではない。業界首位で連結売上高は2000億円を超える。「データセンタ対応ビル」など不動産事業も堅調のようだ。
ネット上の評判は「財閥系なので出世は学歴重視」「倉庫はマッタリ高給」「筆記試験が大事」といったものが目につく。キャリコネの口コミには、20代派遣社員のこんな書き込みが見られる。
「正社員なら天国です。仕事ができなくても何も言われない。また、社員の給与は『この仕事内容で?』とびっくりするくらい良かった」
もしかすると保守的な体質で、退屈な仕事に配属される可能性もあるけれど、三菱グループの「三番打者」として注目しておいても損はないだろう。
グループには「三菱」の名前がついていない企業も
また、「投手陣」については以下のような企業名が上がっている。
先発 キリンビール、ニコン、東京海上日動火災保険、明治安田生命保険、JXホールディングス。中継エース 旭硝子。守護神 日本郵船
「なんで三菱の名前のない会社が入っているの?」と思う学生がいるかもしれないが、さまざまな経緯でグループ傘下にいる企業も存在するのである。
三菱商事グループのITサービス分野の中核企業である「アイ・ティ・フロンティア」や、LPガス専業元売会社の「アストモスエネルギー」といった会社も、三菱広報委員会40社のメンバーだが、社名に三菱がついていない。
「守護神」とされている日本郵船も三菱の冠のないグループ会社だが、三菱商事とともに財閥の源流をなす企業のひとつで、連結売上高は1兆8000億円を超える巨大企業だ。
ネット上には「三菱倉庫」と「日本郵船」の比較について書かれたものが見られるが、10倍近い売り上げを別とすると、最も大きい違いは三菱倉庫は国内事業が主なのに対し、日本郵船は海外事業の割合が多いことだ。グローバルな仕事をしたい人には、断然後者だろう。
キャリコネの口コミにも「いろいろな国に行けます」という声がみられる。30代前半の女性社員があげたのは、次のような国や都市だ。
「中国(上海)、韓国、シンガポール、サイパン、グアム、オマーン、エジプト、ギリシャ、イタリア、ロシア、ラドビア、フランス、イギリス、ドイツ、スペイン、ノルウェイ、アイスランド、マルタ、メキシコ、ニューヨーク、サンフランシスコ、カナダ、バハマ、ハワイなどです。とても良い経験になります」
三菱グループは旧財閥系だけあって、どの会社に入っても福利厚生の手厚さにも定評がある。企業研究を何から着手してよいか分からない人は、試しに三菱グループの中からひとつ会社を選んで、業界研究の糸口にしてみてもいいのかもしれない。
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