ワタミ会長 ツイッター大炎上 独善に疲弊する現場 2012年2月27日 今日の口コミ&年収 ツイート ワタミフードサービスの渡邉美樹会長のツイッターが2月22日に炎上した。 発端は、同社が経営する横須賀市内の居酒屋「和民」に勤務していた女性社員(当時26歳)が、入社2カ月後に飛び降り自殺した問題だった。この自殺について、神奈川労働者災害補償保険審査官が2月21日に労働災害と認定していたことが判明した。 これを受け、渡邉会長は自身のツイッターで「労災認定の件、大変残念です。(中略)労務管理ができていなかったとの認識はありません」と発言。遺族の心情を逆撫でするかのような独善的な見解を述べたことから抗議の投稿が殺到。渡邉会長のツイッターが炎上してしまった。 ワタミフードサービスの創業者であり、現在は外食に加え、学校や病院の経営、介護事業なども手掛け、その手腕を発揮している渡邉会長。マスコミにもよく取り上げられるため、広く名前が知られている。ただ、独善的な発言が目立つためか、毀誉褒貶(きよほうへん)は相半ばする。 ところで、今回の問題の舞台となったワタミフードサービス(ワタミ)とは、どんな会社なのだろうか。キャリコネに寄せられた口コミで見てみよう。 ◇ 「はっきり言って店長以下の給料は妥当なものとは全く思えない。サービス残業が当たり前の業界かも知れないが、ちょっと酷すぎる」(調理職の20代前半の男性) 「労働時間の割には、年収は雀の涙ほどで悲しくなる。アルバイトの教育やシフト作成など接客以外にもやることが多い。家に帰れないことも多いので体調管理が大切」(20代前半の男性店長) 寄せられた口コミを見ると「労働環境が劣悪」と訴える人が多い。外食関係者からは「外食チェーンはどこも労働時間が長いが、和民のそれは度を越している」との声がよく聞かれる。どうやら社員の口コミを見る限り、それは事実のようだ。 渡邉会長は社員教育に熱心な経営者として知られており、ワタミは研修が多いことでも有名だ。このことを現場の社員はどう感じているのだろうか。 「毎月早朝研修会があり、地区ごとに社員が集まって幹部の講和や利益報告を聴く。経営理念や課題図書(有料購入)などのテーマで6枚のレポートを提出しなければならない。正直に言って、つまらない話を聴いたり、勤務の後に睡眠時間を削ってレポートを書くのは苦痛だ」 と、20代後半の女性店長は告白している。この社員の話から分かるのは、研修会が渡邉会長の独善癖を発揮する場になっており、現場の社員は迷惑にしか感じていないということだ。これでは社員が自己研さんしようという意欲は湧かないだろう。こうした社員の声を聞く限り、同社は、かなりストレスが溜まりやすい会社のようだ。
ワタミ会長 ツイッター大炎上 独善に疲弊する現場
ワタミフードサービスの渡邉美樹会長のツイッターが2月22日に炎上した。
発端は、同社が経営する横須賀市内の居酒屋「和民」に勤務していた女性社員(当時26歳)が、入社2カ月後に飛び降り自殺した問題だった。この自殺について、神奈川労働者災害補償保険審査官が2月21日に労働災害と認定していたことが判明した。
これを受け、渡邉会長は自身のツイッターで「労災認定の件、大変残念です。(中略)労務管理ができていなかったとの認識はありません」と発言。遺族の心情を逆撫でするかのような独善的な見解を述べたことから抗議の投稿が殺到。渡邉会長のツイッターが炎上してしまった。
ワタミフードサービスの創業者であり、現在は外食に加え、学校や病院の経営、介護事業なども手掛け、その手腕を発揮している渡邉会長。マスコミにもよく取り上げられるため、広く名前が知られている。ただ、独善的な発言が目立つためか、毀誉褒貶(きよほうへん)は相半ばする。
ところで、今回の問題の舞台となったワタミフードサービス(ワタミ)とは、どんな会社なのだろうか。キャリコネに寄せられた口コミで見てみよう。
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「はっきり言って店長以下の給料は妥当なものとは全く思えない。サービス残業が当たり前の業界かも知れないが、ちょっと酷すぎる」(調理職の20代前半の男性)
「労働時間の割には、年収は雀の涙ほどで悲しくなる。アルバイトの教育やシフト作成など接客以外にもやることが多い。家に帰れないことも多いので体調管理が大切」(20代前半の男性店長)
寄せられた口コミを見ると「労働環境が劣悪」と訴える人が多い。外食関係者からは「外食チェーンはどこも労働時間が長いが、和民のそれは度を越している」との声がよく聞かれる。どうやら社員の口コミを見る限り、それは事実のようだ。
渡邉会長は社員教育に熱心な経営者として知られており、ワタミは研修が多いことでも有名だ。このことを現場の社員はどう感じているのだろうか。
「毎月早朝研修会があり、地区ごとに社員が集まって幹部の講和や利益報告を聴く。経営理念や課題図書(有料購入)などのテーマで6枚のレポートを提出しなければならない。正直に言って、つまらない話を聴いたり、勤務の後に睡眠時間を削ってレポートを書くのは苦痛だ」
と、20代後半の女性店長は告白している。この社員の話から分かるのは、研修会が渡邉会長の独善癖を発揮する場になっており、現場の社員は迷惑にしか感じていないということだ。これでは社員が自己研さんしようという意欲は湧かないだろう。こうした社員の声を聞く限り、同社は、かなりストレスが溜まりやすい会社のようだ。