ドワンゴ ニコニコ動画の有料会員が急増 急がれる社内体制の整備 2012年4月20日 今日の口コミ&年収 ツイート ドワンゴが運営する動画共有サイト「ニコニコ動画」が好調だ。総会員数は2600万人。このうち月額525円を支払い、混雑時に優先的に視聴できるなどの特典がある有料会員数は160万人に迫り、2012年度内にも200万人を突破する見通しだと、日本経済新聞は伝えている。 有料会員を獲得するのが難しいインターネットサービスで「ニコニコ動画」が順調に成長している理由は、人気番組を制作するノウハウと、利用者参加を促す工夫、そしてヘビーユーザーを有料会員に導く仕組み作りがうまくかみ合っているからだ。 東日本大震災以降、中高年の加入者も増え始めているという「ニコニコ動画」を運営するドワンゴ。キャリコネに寄せられた社員の口コミから、どんな会社なのかを探ってみよう。 【その他の口コミ&年収記事はこちら】 ドワンゴの平均年収は528万円(従業員の平均年齢は30・8歳)。情報通信業界の平均給与額592万円を下回っている。そのため、給与については一様に不満の声が多い。30代後半の男性契約社員は次のように話している。 「役員に就いていない人達は同業他社に比べて(報酬が)安い。入社時に交渉しても入社後に引き下げられることもある」 この男性の話が続く。 「(一般社員の給与は)MAXで600万ぐらい、下手すると40代でもこのラインになると思われる。役員になれば一気に跳ね上がるが、コネが無いとまず無理」 また、社員は中途採用で即戦力を求めるのが中心のようだ。と20代前半の男性社員が言う。 「新しいコンテンツを作成することを第一としているため、社員を育てようというより、ヘッドハンティングが多い。上から見れば効率的に見えるのだが、それによる末端のモチベーション低下が非常に顕著に表れている」 ドワンゴは1997年の設立。社歴の浅いベンチャー企業だけに、会社が急激に大きくなりすぎたためのひずみが至るところにあるようだ。 「人事評価制度の見直しが頻繁に行われたり、コネクションで入社する人の給与が異常に高かったりと、社員のモチベーションや意識が低下するようなことをいきなりやりすぎだと思います。そのスピード感は評価されるところですが、もう少し現場の意見を反映できるような労働環境を築いてほしい」 と、28歳の男性社員は訴えている。 「ニコニコ動画」はドワンゴの子会社・ニワンゴが2007年1月に開始。1か月後の2月には2000万PV/月を達成し、大ヒット事業となった。 ドワンゴはそれまでオンラインゲームなどを手がけてきたが、視聴者参加型の動画サイトでユーチューブに次ぎ一躍業界2位に踊り出た。 2010年9月期には有料会員の増加で黒字転換を果たし、今後も伸びが見込まれているが、キャリコネに寄せられた社員の声を見ると、社員のモチベーションを高めるための体制整備が急がれるようだ。 *「キャリコネ」は、社員が投稿した企業に関する口コミ、年収情報、面接体験などを共有するサイトです。2012年3月末現在、45万社、17万件の口コミが登録されています。
ドワンゴ ニコニコ動画の有料会員が急増 急がれる社内体制の整備
ドワンゴが運営する動画共有サイト「ニコニコ動画」が好調だ。総会員数は2600万人。このうち月額525円を支払い、混雑時に優先的に視聴できるなどの特典がある有料会員数は160万人に迫り、2012年度内にも200万人を突破する見通しだと、日本経済新聞は伝えている。
有料会員を獲得するのが難しいインターネットサービスで「ニコニコ動画」が順調に成長している理由は、人気番組を制作するノウハウと、利用者参加を促す工夫、そしてヘビーユーザーを有料会員に導く仕組み作りがうまくかみ合っているからだ。
東日本大震災以降、中高年の加入者も増え始めているという「ニコニコ動画」を運営するドワンゴ。キャリコネに寄せられた社員の口コミから、どんな会社なのかを探ってみよう。
【その他の口コミ&年収記事はこちら】
ドワンゴの平均年収は528万円(従業員の平均年齢は30・8歳)。情報通信業界の平均給与額592万円を下回っている。そのため、給与については一様に不満の声が多い。30代後半の男性契約社員は次のように話している。
「役員に就いていない人達は同業他社に比べて(報酬が)安い。入社時に交渉しても入社後に引き下げられることもある」
この男性の話が続く。
「(一般社員の給与は)MAXで600万ぐらい、下手すると40代でもこのラインになると思われる。役員になれば一気に跳ね上がるが、コネが無いとまず無理」
また、社員は中途採用で即戦力を求めるのが中心のようだ。と20代前半の男性社員が言う。
「新しいコンテンツを作成することを第一としているため、社員を育てようというより、ヘッドハンティングが多い。上から見れば効率的に見えるのだが、それによる末端のモチベーション低下が非常に顕著に表れている」
ドワンゴは1997年の設立。社歴の浅いベンチャー企業だけに、会社が急激に大きくなりすぎたためのひずみが至るところにあるようだ。
「人事評価制度の見直しが頻繁に行われたり、コネクションで入社する人の給与が異常に高かったりと、社員のモチベーションや意識が低下するようなことをいきなりやりすぎだと思います。そのスピード感は評価されるところですが、もう少し現場の意見を反映できるような労働環境を築いてほしい」
と、28歳の男性社員は訴えている。
「ニコニコ動画」はドワンゴの子会社・ニワンゴが2007年1月に開始。1か月後の2月には2000万PV/月を達成し、大ヒット事業となった。
ドワンゴはそれまでオンラインゲームなどを手がけてきたが、視聴者参加型の動画サイトでユーチューブに次ぎ一躍業界2位に踊り出た。
2010年9月期には有料会員の増加で黒字転換を果たし、今後も伸びが見込まれているが、キャリコネに寄せられた社員の声を見ると、社員のモチベーションを高めるための体制整備が急がれるようだ。
*「キャリコネ」は、社員が投稿した企業に関する口コミ、年収情報、面接体験などを共有するサイトです。2012年3月末現在、45万社、17万件の口コミが登録されています。