関西電力 過去最大赤字で役員報酬カット ポーズだけの経営責任 2012年3月6日 今日の口コミ&年収 ツイート 関西電力は12年3月期決算の連結純損益が2530億円の赤字(前期は1231億円の黒字)になる見通しと、それに伴う役員報酬の15%カットを発表した。赤字幅は同社にとって過去最大。原発の稼働停止で火力発電所の燃料費が急騰したのが要因だ。役員報酬の減額は赤字決算の経営責任を取ったものと見られている。 しかし、これは「単なる世間向けのポーズ。首を縮めて(報酬削減をして)世間の風当たりが弱まるのを待っているだけ。実際には経営の責任も緊張も感じていない」と、関係者は話す。 なぜなら、原発が稼働停止すれば、火力発電所の燃料費が急増するのは当初から分かっていたことで、同社は、その対策を実質的に何も取らなかったからだという。 例えば、埋蔵量が豊富な天然ガスを「米国電力会社の購入相場の数倍と言われる値段で買い続け、(政府の指示がないからと)値下げ交渉すら行った形跡がない」(前出の関係者)ことがあるという。関西電力とはどんな会社なのだろうか。キャリコネに寄せられた口コミで探った。 ◇ 最初に社内の人間関係について見てみよう。 「コミュニケーションがない。例えば部下が上司に何か質問しようとしても『それぐらいは自分で考えろ』の雰囲気だ。同僚も他人のことには関心がないようで、ただ黙々と仕事をしている」 と、研究開発担当の20代後半の男性社員は話す。 「普通の人間が多く、熱い人間がいない。良い意味でも悪い意味でも冷めている。(そのせいか)仕事に対するモチベーションが上がらない」 と告白するのは、カウンターセールス担当の20代後半の男性社員だ。この男性の話からは、個性を発揮できる職場ではないことが読み取れる。関西電力では「従業員一人ひとりの違いを強みとしてとらえる組織へ」とCSR(企業の社会的責任)でうたっているが、これも社外向けのポーズだけのようだ。 一方、横並び体質の会社の人事は、能力よりも情実が横行しやすい。この点はどうなのだろうか。 「出世に必要な要素は運、学歴、成果の順。自分を評価してくれる上司に付ければ出世が早いが、逆だと辛い。成果も本当の成果ではなく、上司への取り入り方など17時半以降の印象が上司の評価に直結している」 と20代後半の男性社員は言う。別の20代後半の男性社員も同様のことを述べている。 「査定は基本的に年齢・学歴に左右されることが多く、実力や成果は二の次。成果も内容で評価されるのではなく、17時半以降の上司への気遣い度で判断される」 関西電力では京都・大阪大出身の平目型社員が一番で出世し、役員になっている。こうした経営者では見識が低くなるのは仕方がないのかも知れない。東日本大震災以降、電力会社への世間の風当たりは強まっているが、こういう会社はどうすれば普通の会社へ生まれ変わることができるのだろうか。 *「キャリコネ」は、社員が投稿した企業に関する口コミ、年収情報、面接体験などを共有するサイトです。2012年2月末現在、45万社、16万6000件の口コミが登録されています。 【その他の口コミ&年収記事はこちら】
関西電力 過去最大赤字で役員報酬カット ポーズだけの経営責任
関西電力は12年3月期決算の連結純損益が2530億円の赤字(前期は1231億円の黒字)になる見通しと、それに伴う役員報酬の15%カットを発表した。赤字幅は同社にとって過去最大。原発の稼働停止で火力発電所の燃料費が急騰したのが要因だ。役員報酬の減額は赤字決算の経営責任を取ったものと見られている。
しかし、これは「単なる世間向けのポーズ。首を縮めて(報酬削減をして)世間の風当たりが弱まるのを待っているだけ。実際には経営の責任も緊張も感じていない」と、関係者は話す。
なぜなら、原発が稼働停止すれば、火力発電所の燃料費が急増するのは当初から分かっていたことで、同社は、その対策を実質的に何も取らなかったからだという。
例えば、埋蔵量が豊富な天然ガスを「米国電力会社の購入相場の数倍と言われる値段で買い続け、(政府の指示がないからと)値下げ交渉すら行った形跡がない」(前出の関係者)ことがあるという。関西電力とはどんな会社なのだろうか。キャリコネに寄せられた口コミで探った。
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最初に社内の人間関係について見てみよう。
「コミュニケーションがない。例えば部下が上司に何か質問しようとしても『それぐらいは自分で考えろ』の雰囲気だ。同僚も他人のことには関心がないようで、ただ黙々と仕事をしている」
と、研究開発担当の20代後半の男性社員は話す。
「普通の人間が多く、熱い人間がいない。良い意味でも悪い意味でも冷めている。(そのせいか)仕事に対するモチベーションが上がらない」
と告白するのは、カウンターセールス担当の20代後半の男性社員だ。この男性の話からは、個性を発揮できる職場ではないことが読み取れる。関西電力では「従業員一人ひとりの違いを強みとしてとらえる組織へ」とCSR(企業の社会的責任)でうたっているが、これも社外向けのポーズだけのようだ。
一方、横並び体質の会社の人事は、能力よりも情実が横行しやすい。この点はどうなのだろうか。
「出世に必要な要素は運、学歴、成果の順。自分を評価してくれる上司に付ければ出世が早いが、逆だと辛い。成果も本当の成果ではなく、上司への取り入り方など17時半以降の印象が上司の評価に直結している」
と20代後半の男性社員は言う。別の20代後半の男性社員も同様のことを述べている。
「査定は基本的に年齢・学歴に左右されることが多く、実力や成果は二の次。成果も内容で評価されるのではなく、17時半以降の上司への気遣い度で判断される」
関西電力では京都・大阪大出身の平目型社員が一番で出世し、役員になっている。こうした経営者では見識が低くなるのは仕方がないのかも知れない。東日本大震災以降、電力会社への世間の風当たりは強まっているが、こういう会社はどうすれば普通の会社へ生まれ変わることができるのだろうか。
*「キャリコネ」は、社員が投稿した企業に関する口コミ、年収情報、面接体験などを共有するサイトです。2012年2月末現在、45万社、16万6000件の口コミが登録されています。
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