知られざる有望企業UBIC ワンマン改善が今後の成長課題か 2012年2月21日 今日の口コミ&年収 ツイート 家電業界に代表されるように今、日本企業は韓国・中国勢の追い上げにあっているというのが主要メディアの論調だが、新しいIT技術を基盤に新しいビジネスモデルを構築し急伸している企業もある。今回、その代表としてUBICに注目してみた。 UBICは、「e-デイスカバリー」(電子訴訟開示)を支援を専門とする日本で数少ない企業だ。「e-デイスカバリー」とは、米国独自の訴訟制度だが、特許紛争や製造物責任などと関連しており、日本企業も対応に追われている。 蓄積されている顧客の電子データを専門技術によって整理、活用できるようにする同社のビジネスは、将来性有望で、2012年4月-12月期の決算は、前年同期比で、売上高2.5倍、経常利益4・5倍、純利益3倍と猛烈な伸びを記録した。 同社は東証マザーズ上場企業で、完璧なBtoBビジネスを展開しており、広報宣伝活動もほとんど行っていないため、一般的な認知度が高くはない。知られざる成長企業の横顔をキャリコネに寄せられてた口コミから見てみよう。 ◇ 「人の出入りが非常に多く、なかなか人材が定着しない」 と言うのは、技術職の男性社員(34)だ。この男性は 「高度に機密性が高い情報を扱う会社として、今の状況は非常に好ましくないと言わざるを得ない。これは、いずれ大きな問題にもなりかねないと憂慮する社員も多い」 とも話している。確かに、この男性が指摘するように、UBICのような会社で、企業の重要なデータを扱う人間が短期間に変わるのは、機密保持の面でリスクがあると言わざるをえない。 ではなぜ、このような社風になっているのだろうか? 「トップの理不尽な言動が非常に目に付く。それゆえか、社内の雰囲気は非常に殺伐としており、暗い。今後、ニーズが増えてくるであろう業種ゆえに、今の状態の是正は急務である」 と、この男性社員はトップのワンマン体制に問題があると感じている。これは急成長するベンチャー企業によく見られるケースだ。こうした体質を改め、社員から信頼を得る社内体制にしていかなければ、いくら技術が優れていても今後需要が見込める市場で持続的な発展は難しいと言わざるをえない。
知られざる有望企業UBIC ワンマン改善が今後の成長課題か
家電業界に代表されるように今、日本企業は韓国・中国勢の追い上げにあっているというのが主要メディアの論調だが、新しいIT技術を基盤に新しいビジネスモデルを構築し急伸している企業もある。今回、その代表としてUBICに注目してみた。
UBICは、「e-デイスカバリー」(電子訴訟開示)を支援を専門とする日本で数少ない企業だ。「e-デイスカバリー」とは、米国独自の訴訟制度だが、特許紛争や製造物責任などと関連しており、日本企業も対応に追われている。
蓄積されている顧客の電子データを専門技術によって整理、活用できるようにする同社のビジネスは、将来性有望で、2012年4月-12月期の決算は、前年同期比で、売上高2.5倍、経常利益4・5倍、純利益3倍と猛烈な伸びを記録した。
同社は東証マザーズ上場企業で、完璧なBtoBビジネスを展開しており、広報宣伝活動もほとんど行っていないため、一般的な認知度が高くはない。知られざる成長企業の横顔をキャリコネに寄せられてた口コミから見てみよう。
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「人の出入りが非常に多く、なかなか人材が定着しない」
と言うのは、技術職の男性社員(34)だ。この男性は
「高度に機密性が高い情報を扱う会社として、今の状況は非常に好ましくないと言わざるを得ない。これは、いずれ大きな問題にもなりかねないと憂慮する社員も多い」
とも話している。確かに、この男性が指摘するように、UBICのような会社で、企業の重要なデータを扱う人間が短期間に変わるのは、機密保持の面でリスクがあると言わざるをえない。
ではなぜ、このような社風になっているのだろうか?
「トップの理不尽な言動が非常に目に付く。それゆえか、社内の雰囲気は非常に殺伐としており、暗い。今後、ニーズが増えてくるであろう業種ゆえに、今の状態の是正は急務である」
と、この男性社員はトップのワンマン体制に問題があると感じている。これは急成長するベンチャー企業によく見られるケースだ。こうした体質を改め、社員から信頼を得る社内体制にしていかなければ、いくら技術が優れていても今後需要が見込める市場で持続的な発展は難しいと言わざるをえない。