ロート製薬　余韻続くテレビCM問題、消費者の信頼を回復できるか

　ロート製薬の「韓国人女優CM問題」の余韻がいまだネットで絶えない。
　これは「日本は韓国より劣っている発展途上国」を始め、さまざまな日本への誹謗発言でひんしゅくを買っている韓国人女優のキム・テヒをロート製薬が今年2月、テレビCMに起用したことから始まった。

　これに対してロート製薬には批判や抗議が殺到。キム・テヒ起用の記者発表会を中止する事態に追い込まれた。

　さらに今年5月、同社を訪問して抗議した市民団体の男性が大阪府警に逮捕されたことから騒ぎが大きくなり、不買運動に発展した。

　その余韻が「人の噂も75日」を過ぎた8月になってもネット上では冷めず、さまざまなブログやニュースサイトで、いまだ発信が続いている。

　韓国人女優のCM起用を巡って消費者の反発を受けたロート製薬は、どんな会社なのだろうか。キャリコネの口コミで見てみよう。

　と、40代前半の男性社員は社風について、ワンマン経営の弊害を訴えている。

　この会長とは、創業家出身で1999年に43歳の若さで3代目社長に就任、09年に53歳の若さで会長兼CEOに就任した山田邦雄氏のことだろう。山田会長は、スポーツで鍛えたスリムな体型もあって「ワンマン会長」的な老獪臭さはない。

　その山田会長について、社員はどう見ているのだろうか。30代前半の女性社員は、こう述べている。

　山田会長は、あるメディアのインタビューで「会社と言うものは10年も社長が続くと、どうしてもワンマン体制になってしまう。だからこそ10年で社長を譲った」と、社長退任の理由を説明している。これを読むと随分と聡明なトップに思える。

　だが、口コミの会長評とのギャップを考えると、山田会長はどうも外向きの顔と内向きの顔を使い分けるのが上手なようだ。

　今回の騒ぎも「そもそもは韓国女優好きの山田会長の安易な判断が原因。キム・テヒの異常な発言をちゃんと調査していればこんな騒ぎは起きなかった」と関係者は指摘している。今回の騒動で失った消費者の信用を同社はいつ取り戻せるだろうか。

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