通信障害が多発のドコモ 自由な社風も今はなく、意欲ある社員は離れる 2012年8月21日 今日の口コミ&年収 ツイート 昨年から続発しているNTTドコモの通信障害が一向に終息しそうにない。 今月だけでも3回の大きな通信障害があり、延べ160万人が通話やメールの送受信が途絶する迷惑を受けた。 ドコモの通信障害は昨年12月から今年8月までに主なものだけで7回も発生し、延べ680万人が迷惑をこうむっている。今年の元旦には全国で約3時間メール送受信ができなくなり、1月下旬にも都内で4時間半の通信障害が発生した。 たまりかねた総務省がその直後、ドコモに再発防止の行政指導を行った。それでもこちらを復旧すれば、あちらで障害発生と、今のところはモグラ叩き状態がずっと続いている。 このため、いつ発生するかわからない通信障害にユーザは不安とイライラを募らせ、「ドコモ離れ雪崩」が起きるのは時間の問題になっている。 ところが同社は「詳細が分からない。調査する」と答えるばかりで、危機意識の欠片も見当たらない。通信障害で後手に回っている、ドコモ。その社内の様子をキャリコネの口コミから見てみよう。 【その他の口コミ&年収記事はこちら】 「意欲・情熱がある人間ほどこの会社を止めてゆく」 と言うのは30代前半の男性社員だ。その理由について「せっかくやる気があっても、必要以上に強い労働組合や能力のない上司もあって、意欲がそがれる面があると思う」と書き込んでいる。 また、派遣社員の30代前半の女性は、こう指摘している。 「上司への面と向かってのシカトなど大人げない社員が多いことにも驚きました(略)NTTがバックにあることに安心しすぎで危機感がなさすぎだと思います」 40代前半の女性社員は社風について、次のように述べている。 「自由さの中に、規定がある社風であったはずだが、だんだん自由さが感じられなくなってきた(略)みんなで協力してプロジェクトを進める感じではなく、それぞれの個々が持ち寄った物を固める雰囲気になっており、以前のような社風ではなくなった印象はある」 今年6月に就任した加藤馨社長は、就任挨拶の記者会見で通信障害には一言も触れず、自ら策定に関わった「モバイルサービスの進化と産業・サービスの融合による新たな価値創造をクラウドにより加速させ、スマートライフの実現を目指す」とする「中期ビジョン2015」の説明に終始した。 また、今年7月のマスコミの取材では、スマホ向けの通販サイト「dマーケット」で音楽・映像のデジタルコンテンツに加え、来年度からは野菜や健康器具なども扱い、「通販市場に本格的に進出し、アマゾンのようになってゆく」と語っている。 関係者は「足元に迫っている経営危機を認識できず、成長構想もこの程度のものしか描けないトップでは先が思いやられる」と呆れ顔だ。通信障害という経営危機に抜本的に取り組まず、こうした状況が続けば、ドコモがソフトバンクに抜かれる日も近いだろう。 *「キャリコネ」は、社員が投稿した企業に関する口コミ、年収情報、面接体験などを共有するサイトです。2012年7月末現在、45万社、19万件の口コミが登録されています。
通信障害が多発のドコモ 自由な社風も今はなく、意欲ある社員は離れる
昨年から続発しているNTTドコモの通信障害が一向に終息しそうにない。
今月だけでも3回の大きな通信障害があり、延べ160万人が通話やメールの送受信が途絶する迷惑を受けた。
ドコモの通信障害は昨年12月から今年8月までに主なものだけで7回も発生し、延べ680万人が迷惑をこうむっている。今年の元旦には全国で約3時間メール送受信ができなくなり、1月下旬にも都内で4時間半の通信障害が発生した。
たまりかねた総務省がその直後、ドコモに再発防止の行政指導を行った。それでもこちらを復旧すれば、あちらで障害発生と、今のところはモグラ叩き状態がずっと続いている。
このため、いつ発生するかわからない通信障害にユーザは不安とイライラを募らせ、「ドコモ離れ雪崩」が起きるのは時間の問題になっている。
ところが同社は「詳細が分からない。調査する」と答えるばかりで、危機意識の欠片も見当たらない。通信障害で後手に回っている、ドコモ。その社内の様子をキャリコネの口コミから見てみよう。
【その他の口コミ&年収記事はこちら】
「意欲・情熱がある人間ほどこの会社を止めてゆく」
と言うのは30代前半の男性社員だ。その理由について「せっかくやる気があっても、必要以上に強い労働組合や能力のない上司もあって、意欲がそがれる面があると思う」と書き込んでいる。
また、派遣社員の30代前半の女性は、こう指摘している。
「上司への面と向かってのシカトなど大人げない社員が多いことにも驚きました(略)NTTがバックにあることに安心しすぎで危機感がなさすぎだと思います」
40代前半の女性社員は社風について、次のように述べている。
「自由さの中に、規定がある社風であったはずだが、だんだん自由さが感じられなくなってきた(略)みんなで協力してプロジェクトを進める感じではなく、それぞれの個々が持ち寄った物を固める雰囲気になっており、以前のような社風ではなくなった印象はある」
今年6月に就任した加藤馨社長は、就任挨拶の記者会見で通信障害には一言も触れず、自ら策定に関わった「モバイルサービスの進化と産業・サービスの融合による新たな価値創造をクラウドにより加速させ、スマートライフの実現を目指す」とする「中期ビジョン2015」の説明に終始した。
また、今年7月のマスコミの取材では、スマホ向けの通販サイト「dマーケット」で音楽・映像のデジタルコンテンツに加え、来年度からは野菜や健康器具なども扱い、「通販市場に本格的に進出し、アマゾンのようになってゆく」と語っている。
関係者は「足元に迫っている経営危機を認識できず、成長構想もこの程度のものしか描けないトップでは先が思いやられる」と呆れ顔だ。通信障害という経営危機に抜本的に取り組まず、こうした状況が続けば、ドコモがソフトバンクに抜かれる日も近いだろう。
*「キャリコネ」は、社員が投稿した企業に関する口コミ、年収情報、面接体験などを共有するサイトです。2012年7月末現在、45万社、19万件の口コミが登録されています。