ダイドー 新型自販機を全国展開 「仕事量が給与に反映されない」と社員 2013年1月22日 今日の口コミ&年収 ツイート 清涼飲料のダイドードリンコは、2013年度の新型省エネ自販機「高性能断熱機能搭載の省エネ自販機」をラインアップして、1月から全国展開を始めた。 新型の自販機は夏の日中に電力不足などで冷却装置が停止しても、8時間以内なら飲み頃温度を保持が可能で、年間消費電力量の削減にも寄与する。 同社は清涼飲料の売上高ランキングでは10位前後の中堅メーカーだが、75年の会社設立当初から自社工場を持たないファブレスと自販機販売で成長してきたユニークな会社だ。 また、現在の自販機設置台数は約28万台。清涼飲料の売上高に占める自販機の割合は約90%で、業界平均は約40%も多い。「自販機頼みの経営」といっても過言ではない。 しかし、コンビニなど小売店への卸販売と異なり、自販機での直接販売は現金売りになるため、運転資金を自前で賄え、財務内容が安定する利点がある。 また、自販機製造は外部に委託しているため、経営資源を商品と自販機開発と自販機網の拡充に集中し、リピート率の高い商品と自販機の継続的開発にも成功している。実際にはどんな会社なのだろうか。キャリコネの口コミで見てみよう。 【その他の口コミ&年収記事はこちら】 給与について、物流サービスで20代の男性社員は評価に疑問があると言う。その理由を、こう述べている。 「この仕事は人により仕事量にだいぶ開きがあるのだが、それが給与に反映されていない。同じ勤務年数にもかかわらず給与に差があったり、仕事の多い人間の方が給与が少なかったりと、その査定方法には公平さが欠けている」 営業部門の男性社員(30代後半)もこう言う。 「監督職として営業所にいたが、残業を付けさせないよう途中から出来た役職により管理職者となった。しかしながら決裁権が一切無く、システム的に減俸でモチベーション維持が難しくなった」 また、商品補充の仕事で同社ビジネスモデルの自販機販売を支えている物流サービスの男性社員(20代後半)は「毎日決まったルート配送なので、詰まるところ飽きてきているのも事実」とこぼしている。 ファブレスと自販機と言うユニークな経営で、メディアに何度も取り上げられるなど、外部的には好感度の高い会社だが、キャリコネの口コミを見る限り社員の不満は高いようだ。 「ファブレス企業によくあるケースだが、清涼飲料専業でファブレスという同社のビジネスモデルが、社員のキャリアパスを狭くしている。日本コカ・コーラやアサヒなどの大手が一斉に自販機ビジネスを強化している中、自販機頼みの経営でどこまで戦えるかも疑問。キャリアパスの狭さと将来性の不安が、社員の不満の背景にある」。飲料メーカー業界の関係者はこう分析している。
ダイドー 新型自販機を全国展開 「仕事量が給与に反映されない」と社員
清涼飲料のダイドードリンコは、2013年度の新型省エネ自販機「高性能断熱機能搭載の省エネ自販機」をラインアップして、1月から全国展開を始めた。
新型の自販機は夏の日中に電力不足などで冷却装置が停止しても、8時間以内なら飲み頃温度を保持が可能で、年間消費電力量の削減にも寄与する。
同社は清涼飲料の売上高ランキングでは10位前後の中堅メーカーだが、75年の会社設立当初から自社工場を持たないファブレスと自販機販売で成長してきたユニークな会社だ。
また、現在の自販機設置台数は約28万台。清涼飲料の売上高に占める自販機の割合は約90%で、業界平均は約40%も多い。「自販機頼みの経営」といっても過言ではない。
しかし、コンビニなど小売店への卸販売と異なり、自販機での直接販売は現金売りになるため、運転資金を自前で賄え、財務内容が安定する利点がある。
また、自販機製造は外部に委託しているため、経営資源を商品と自販機開発と自販機網の拡充に集中し、リピート率の高い商品と自販機の継続的開発にも成功している。実際にはどんな会社なのだろうか。キャリコネの口コミで見てみよう。
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給与について、物流サービスで20代の男性社員は評価に疑問があると言う。その理由を、こう述べている。
「この仕事は人により仕事量にだいぶ開きがあるのだが、それが給与に反映されていない。同じ勤務年数にもかかわらず給与に差があったり、仕事の多い人間の方が給与が少なかったりと、その査定方法には公平さが欠けている」
営業部門の男性社員(30代後半)もこう言う。
「監督職として営業所にいたが、残業を付けさせないよう途中から出来た役職により管理職者となった。しかしながら決裁権が一切無く、システム的に減俸でモチベーション維持が難しくなった」
また、商品補充の仕事で同社ビジネスモデルの自販機販売を支えている物流サービスの男性社員(20代後半)は「毎日決まったルート配送なので、詰まるところ飽きてきているのも事実」とこぼしている。
ファブレスと自販機と言うユニークな経営で、メディアに何度も取り上げられるなど、外部的には好感度の高い会社だが、キャリコネの口コミを見る限り社員の不満は高いようだ。
「ファブレス企業によくあるケースだが、清涼飲料専業でファブレスという同社のビジネスモデルが、社員のキャリアパスを狭くしている。日本コカ・コーラやアサヒなどの大手が一斉に自販機ビジネスを強化している中、自販機頼みの経営でどこまで戦えるかも疑問。キャリアパスの狭さと将来性の不安が、社員の不満の背景にある」。飲料メーカー業界の関係者はこう分析している。