三菱商事 韓国の産業金融進出 「ビジネスの本質を知る中堅多い」と社員 2013年1月24日 今日の口コミ&年収 ツイート 三菱商事は韓国の資産運用会社、パインストリートグループ社と合弁で、資産運用会社「MCパインストリート投資顧問」をソウル特別市に設立した。産業金融事業のアジア展開が狙い。日本の総合商社が韓国の産業金融市場に進出するのは初めて。 新会社は3月をめどに業務を開始。不動産、社会インフラなどの実物資産を裏付けにした金融商品を開発し、韓国の機関投資家向けに販売、運用・販売手数料を稼ぐ。香港やシンガポールでの産業金融事業の展開も予定している。 日本同様に高齢化が進むアジアでは、年金を中心に運用成績の向上が課題になりつつある。そのため、株式などハイリスクな投資商品よりもローリスクで一定の利回りが期待できる産業金融への投資ニーズが高いといわれている。 三菱商事では、新会社を通じて、こうしたアジアの投資マネーを取り込み、収益源の多様化を進める。この産業金融事業のアジア展開は、上手くゆくのだろうか。同社の体質をキャリコネの口コミから見てみよう。 【その他の口コミ&年収記事はこちら】 三菱商事の社員は「高収入サラリーマン」の代表格と目されている。当の社員はどう思っているのだろうか。年収が1500万円と言う海外営業の男性社員(30代前半)は、年収について、次のように話している。 「一般職なら誰でも1300万円ぐらいは行くはず。チームリーダーになれるかどうかでその後の人生は大きく変わる。実質定年は早い。50過ぎると居場所はあまりない」 同社関係者は、中高年層での処遇について「役員にでもなれない限り、50歳前後になると子会社か取引先へ否応なく転籍させられる」と明かしている。 社風に関しては、どうだろうか。国内営業の男性社員(30代後半)は、こう言う。 「『商社は軍隊みたい』という部分もあると思うが、裏返すと『組織というものをしっかり理解した上で貢献ができる』と言えると思う。キャリアを積むに連れて、個々ではパフォーマンスの最大化ができないことを経験に基づき学んでいく。その意味でビジネスの本質を理解する中堅社員が多い」 一方、事務職の女性派遣社員(30代前半)は、部外者の目から、次のように感想を話している。 「チームワーク重視で、仕事を進めるに当たり、ワンマンな上司にチームが付いていくという感じ。また先輩に対しての礼儀作法は非常に厳しいように思われた。飲み会も頻繁。このノリに付いていけないと居心地が悪い」 どうやら、「組織の三菱」といわれる同社は、「命令には絶対服従」の軍隊的なノリで保たれているようだ。 産業金融は07年から開始した三菱商事の新事業だ。FX(外国為替証拠金取引)、ジャンクファンドなど、マネーゲームのような投機的商品の横行への反動からか、堅実な投資商品として近年は人気が高まっている。その意味で同社らしい金融事業ともいえる。 「勝手を許さない社風で、コンプライアンス(法令遵守)も厳しい会社なので、着実に事業を伸ばしてゆけるのではないか」。商社に詳しい証券アナリストは、こう見ている。
三菱商事 韓国の産業金融進出 「ビジネスの本質を知る中堅多い」と社員
三菱商事は韓国の資産運用会社、パインストリートグループ社と合弁で、資産運用会社「MCパインストリート投資顧問」をソウル特別市に設立した。産業金融事業のアジア展開が狙い。日本の総合商社が韓国の産業金融市場に進出するのは初めて。
新会社は3月をめどに業務を開始。不動産、社会インフラなどの実物資産を裏付けにした金融商品を開発し、韓国の機関投資家向けに販売、運用・販売手数料を稼ぐ。香港やシンガポールでの産業金融事業の展開も予定している。
日本同様に高齢化が進むアジアでは、年金を中心に運用成績の向上が課題になりつつある。そのため、株式などハイリスクな投資商品よりもローリスクで一定の利回りが期待できる産業金融への投資ニーズが高いといわれている。
三菱商事では、新会社を通じて、こうしたアジアの投資マネーを取り込み、収益源の多様化を進める。この産業金融事業のアジア展開は、上手くゆくのだろうか。同社の体質をキャリコネの口コミから見てみよう。
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三菱商事の社員は「高収入サラリーマン」の代表格と目されている。当の社員はどう思っているのだろうか。年収が1500万円と言う海外営業の男性社員(30代前半)は、年収について、次のように話している。
「一般職なら誰でも1300万円ぐらいは行くはず。チームリーダーになれるかどうかでその後の人生は大きく変わる。実質定年は早い。50過ぎると居場所はあまりない」
同社関係者は、中高年層での処遇について「役員にでもなれない限り、50歳前後になると子会社か取引先へ否応なく転籍させられる」と明かしている。
社風に関しては、どうだろうか。国内営業の男性社員(30代後半)は、こう言う。
「『商社は軍隊みたい』という部分もあると思うが、裏返すと『組織というものをしっかり理解した上で貢献ができる』と言えると思う。キャリアを積むに連れて、個々ではパフォーマンスの最大化ができないことを経験に基づき学んでいく。その意味でビジネスの本質を理解する中堅社員が多い」
一方、事務職の女性派遣社員(30代前半)は、部外者の目から、次のように感想を話している。
「チームワーク重視で、仕事を進めるに当たり、ワンマンな上司にチームが付いていくという感じ。また先輩に対しての礼儀作法は非常に厳しいように思われた。飲み会も頻繁。このノリに付いていけないと居心地が悪い」
どうやら、「組織の三菱」といわれる同社は、「命令には絶対服従」の軍隊的なノリで保たれているようだ。
産業金融は07年から開始した三菱商事の新事業だ。FX(外国為替証拠金取引)、ジャンクファンドなど、マネーゲームのような投機的商品の横行への反動からか、堅実な投資商品として近年は人気が高まっている。その意味で同社らしい金融事業ともいえる。
「勝手を許さない社風で、コンプライアンス(法令遵守)も厳しい会社なので、着実に事業を伸ばしてゆけるのではないか」。商社に詳しい証券アナリストは、こう見ている。