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リーダーに抜擢かと思いきや! 中高年を退職に追い込む「突き落とし」の手法
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リーダーに抜擢かと思いきや! 中高年を退職に追い込む「突き落とし」の手法
フジテレビの情報番組「ノンストップ!」が4月2日、「ブラック企業 恐怖の実態」を特集した。若者の使い捨てが問題になるブラック企業の魔の手が、有能な中高年にも忍び寄ってきているという。
大手メーカーで研究開発に携わっていたBさん(53)は、社長から直々に「新規事業」のリーダーに抜擢された。AV機器の売上が大幅にダウンしており、これまでの手腕を認めた上で、社運をかけたプロジェクトと説明されたそうだ。
しかし、いざ新設された部屋に入ると、なんとプロジェクトメンバーは自分ひとり。さらに「プロジェクトのための勉強」という理由で子会社の配送センターに出向させられ、荷物の仕分けや清掃をする毎日が待っていた。
到底、自分のキャリアが生かせる仕事ではなく、Bさんは自主退社してしまった。輝かしい新規事業のリーダーから、リストラ対象の子会社出向へ思わぬ「突き落とし」を食らった格好だ。
「失敗したのは社員」という口実作る
なぜ企業は、このようなだまし討ちのような回りくどい方法を取るのか。出演したブラック企業アナリストの新田龍さんによると、「会社は大きな責任を任せたのに、失敗したのは社員だ」という口実を作りたいからだという。
そうすれば、裁判になった場合に会社側に有利になるし、退職金減額の理由にもなる。こうした状況に追い込まれたら、とにかく「証拠を残しておく」ことをやってほしいと、新田さんは言う。
これまでのリストラ対象は「働かない」「成果の出せない」中高年とされてきたが、今後は成果を出してきた中高年も、会社の将来を見越した「戦力構想外」として自主退職させる。そんな世知辛い時代になったようだ。
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