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「アイドルヲタ」は就活に強いのか?! 営業力もコミュ力も鍛えられている
AKB48に始まり、ももいろクローバーZ、モーニング娘。'14など、ここ数年アイドルブームが続いている。アイドルファンの大学生も珍しくなくなったが、そんな中、就職市場における「アイドルヲタ(おたく)の強み」を説くブログが注目を集めている。
ある音楽メディア関係者が3月初旬に、就活中のアイドルヲタに向けて「ぜひ面接などの自己PRで、ヲタ活をアピールしていただきたい」と投稿。アイドルヲタは独自の強みを持っていると鼓舞した。
数秒の握手会に比べたら「面接は時間的に長い」
強みの1つめは、「逆風かつ競争の激しい業界における販促ノウハウを知っている」ということ。長びく不況下でアイドルグループ界では「握手券」や「ツーショットチェキ」などの特典で客単価を上げる「複数買い」を発明した。
ライブチケット発売前には動画サイトでリハーサル映像を公開して告知する、といった販売手法も開発されており、「アイドルヲタは、販促の最前線にいる」と胸を張る。こうした「売る」ノウハウは、企業にとっても貴重だというわけだ。
ヲタ活動を通じて身につけた「営業力と宣伝力」も強みになる。アイドルを支援するために、ツイッターで関連ニュースを拡散したり、複数のアイドルが出るイベントでは他グループのヲタにCDを配ったりする。
握手会も、就活力を培う場になっている。推しメンとの握手を楽しいものにし、自分を覚えてもらうために色々と工夫をするが、「これこそコミュニケーション力です」。数秒の握手会に比べたら面接は時間的に長いので、
ヲタアピールで大手出版社の内定を勝ち取った学生も
この記事はツイッターを中心に話題になり、「面白い視点だと思う」というもののほか、「残念ながら面接官がヲタかアイドル好きじゃない限り、言わない方がいいと思う・笑」といった声も寄せられている。
就活面接では一般的に、自分の趣味を語り過ぎるべきではないと言われる。仕事には関係がないし、趣味に熱心すぎる人は仕事をおろそかにすると思われがちだ。子どもっぽい趣味と思う人もいるかもしれない。
しかしブログ記事では、アイドルヲタであることがマイナスイメージになるような会社は、そもそも「あなたには合わない会社です」と強調。「仮に就職したとしても、ヲタである自分を受け入れていない会社なので絶対後々合わないことが出てきます」としている。
最近の面接では、マニュアルをコピーしたかのような応答が多く、面白みがないという声が企業側からあがっている。相手に印象を残すトークとして、ヲタアピールは悪くないかもしれない。
アイドルに詳しいライターのロベルト麻生氏は、面接で「東京女子流」のファンであることをアピールして大手出版社に入社した学生がいることは確かだが、どの会社でも通用するとは限らないと忠告する。
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