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ゆとりVS上司アンケート 56%が「ちゃんと指示しない上司が悪い」
言われたことしかやらない新人が悪いのか、それともちゃんと指示しない上司が悪いのか――。キャリコネが6月4日に配信した記事「『ゆとりは指示したことしかしない』 悪いのは上司か、新人なのか」で、編集部が緊急アンケートを実施した。
記事公開から2日で300件を超えるコメントが寄せられ、「上司が悪い」とする回答が56%で過半数を占めた。次いで「どちらとも言えない」が31%、「新人が悪い」は13%にとどまった。
「勝手なことをするな!」と叱られた経験者も
元記事では調査結果を元に、いわゆる「ゆとり世代」に対して大人世代から「指示したことしかやらない・できない」という批判があるが、当のゆとり世代は上司や先輩から「(仕事について)ちゃんと説明して貰えない」と不満を抱いていることを取り上げた。
ネットユーザーには若い世代が多く、職場で感じた上司への戸惑いのコメントが目についた。「私はいわゆるゆとり世代の人間」と称する人は
と不満をあらわにする。確かに入社直後は人材の育成期間でもあり、上司の指示を正確に理解し、指示通りに仕事ができれば御の字なのではないだろうか。
また、別のコメントによると、いまどきの新人は「指示したことしかしない」のではなく、「指示されてないことをすると悪いと思っている」のだという。指示されていないことをすると、「勝手な判断でやっているのと思われる」というのだ。
いわゆる「自分の頭で考えろ→勝手なことをするな」問題である。「指示したことしかしない」と嘆くのであれば、指示以外で動いて失敗したことにも寛容になるべきだろう。
「男は黙って」は、もう通用しない
そもそも、どこまで自主的に動いてよいのか、入社したばかりの若者に判断しろというのは、無茶というものだ。転職経験者からも、同情の声が寄せられている。
またある人は、上司が指示したこと以上を若者に要求するのは、「言わなくても分かる」という考えが根底にあると指摘する。その背景には「みんなが同じようなテレビをみて、同じような音楽を聴いて、同じように休日を過ごしてきた」時代があったが、
という。つまり、「言わなくても分かる」という思い込みを排除して「丁寧にやり取りする必要があるのではないか?」というわけだ。同様のコメントには、「今は外人や女性などが多くなったため、結局うまく指示する力も必要」というものもあった。
「自発性を促すのも人の上に立つ者の仕事であり義務」と、指導することが上司の仕事、とするコメントも多い。ドメスティックで男性的な昭和の職場ならともかく、多くの価値観やライフスタイルが入り乱れる現代の職場では、「男は黙って」は通用しない。
上司世代「日本人なら空気を読む力を培ってきたはず」
このほか、今の新入社員がなにかと「ゆとり」と揶揄されることに関して、非常に耐え難いという声も多い。口にする方が、軽い気持ちなのかもしれないが…。
一方、「新人が悪い」という人も、少数派ではあるが存在する。ある回答者は、
と手厳しいが、若手世代との認識ギャップの大きさを感じざるを得ない。コミュニケーションにおける責任は、送り手と受け手のどちらにあるのだろうか。
と厳しい声も寄せられていたが、「部下を丁寧に教え、指導するのも上司の仕事だ」と考えられない理由について、明確に説明されたコメントはなかったようだ。
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