リストラ1万人、業績低迷…迷走するNECの経営の原因を社員が激白 2012年8月10日 キャリコネ調査班 ツイート 日本を代表するIT企業のNEC。かつてはPCや半導体で一世を風靡した同社は、今やその影すら見ることができないほど厳しい状況だ。 2012年3月期の最終損益は1103億円の赤字。2012年4~6月期も最終損益が178億円の赤字に転落。業績低迷に苦しんでいる。 NECはインターネットの普及によるITの変化の流れに対応できず失速。半導体など不振事業を次々と切り離し、09年には2万人の人員削減を実施した。しかし、その間も成長路線を描くことができなかった。 そのため、今回、またもや国内外でグループ1万人のリストラを余儀なくされた。NEC本体社員のリストラは5000人規模にもなる見通しだ。 戦略なき経営で迷走するNEC。現場の人たちはリストラ、業績低迷の原因について、どう思っているのだろうか。現役社員が答えてくれた。 ◇ 社員、経費…社内に吹き荒れるコスト削減の嵐 「『いよいよここまでやるのか』と社内でも騒然となった。調子が悪くなると事業を切り離してきたが、とうとう人までやらざるをえなくなったのかと思った。今、この会社は全体的におかしくなっている」 NECに30年以上も勤める管理職のAさん(男性、50代)は、今回のリストラについて、こう言う。 ここに「人材活用施策」という題名の書類がある。NECが今回のリストラの詳細を載せた社内向けのドキュメントだ。その中にある「特別転進施策」という項目。これがNECの外部に転進する「希望退職」について言及した部分だ。 今回のリストラの対象となるのは40歳以上で勤続5年以上の社員。最大34カ月分の給与を退職金に上積みし、2012年の7月末まで募集。9月28日に退職する。 では、どんな部門の人たちが対象になったのだろうか。
リストラ1万人、業績低迷…迷走するNECの経営の原因を社員が激白
日本を代表するIT企業のNEC。かつてはPCや半導体で一世を風靡した同社は、今やその影すら見ることができないほど厳しい状況だ。
2012年3月期の最終損益は1103億円の赤字。2012年4~6月期も最終損益が178億円の赤字に転落。業績低迷に苦しんでいる。
NECはインターネットの普及によるITの変化の流れに対応できず失速。半導体など不振事業を次々と切り離し、09年には2万人の人員削減を実施した。しかし、その間も成長路線を描くことができなかった。
そのため、今回、またもや国内外でグループ1万人のリストラを余儀なくされた。NEC本体社員のリストラは5000人規模にもなる見通しだ。
戦略なき経営で迷走するNEC。現場の人たちはリストラ、業績低迷の原因について、どう思っているのだろうか。現役社員が答えてくれた。
◇
社員、経費…社内に吹き荒れるコスト削減の嵐
「『いよいよここまでやるのか』と社内でも騒然となった。調子が悪くなると事業を切り離してきたが、とうとう人までやらざるをえなくなったのかと思った。今、この会社は全体的におかしくなっている」
NECに30年以上も勤める管理職のAさん(男性、50代)は、今回のリストラについて、こう言う。
ここに「人材活用施策」という題名の書類がある。NECが今回のリストラの詳細を載せた社内向けのドキュメントだ。その中にある「特別転進施策」という項目。これがNECの外部に転進する「希望退職」について言及した部分だ。
今回のリストラの対象となるのは40歳以上で勤続5年以上の社員。最大34カ月分の給与を退職金に上積みし、2012年の7月末まで募集。9月28日に退職する。
では、どんな部門の人たちが対象になったのだろうか。