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外食産業の3年内離職率50% 中には「こんな辞め方」の人もいる
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外食産業の3年内離職率50% 中には「こんな辞め方」の人もいる
最近の外食産業の入社3年以内の離職率は、50%前後と言われています。3年経てば、2人に1人は辞めているのですね。私もそんな外食産業に4年ほど勤め、今も働く同期がいますが、「もう少し発展性のある仕事がしたい」という理由で退職しました。
外食産業の退職の理由の上位にあがるのは、「給与が少ない」「やりたい仕事ができない」「人間関係がきつい」などだそうですが、中には「えっ、そんな理由で?」というような理由で退職する人もいました。(ライター:ナイン)
同期の女の子が「妊娠退職」。そのお相手は…
私が入社2年目の頃の話です。同期の女の子が妊娠を理由に退職するというニュースが入ってきました。驚いた理由は、2つありました。それはお相手の男性が、私が勤める店の近くの店で働く先輩社員だったことです。
この先輩社員と、私の同期という2人の組み合わせは、私にとってかなり意外でした。一緒の店で働いていた期間もなく、いつ仲良くなったのか…。
外食チェーンの社員は一般の会社員のように、同じ会社に勤めていても顔を合わせる機会は多くありません。勤務先の店舗で働くことがメインになるので、同じ店の社員やアルバイトと一緒にいる時間が多くなります。
別の店の社員のことは、近くの店であっても詳しくは知りません。顔を合わせる機会も中々なく、どうしても関係が希薄になりがちです。そんな環境の中、どういうきっかけでこの2人が仲良くなったのか、いまだに分かりません。
驚きの理由のもうひとつは、これを耳にしたときの状況でした。その日、たまたま私の働く店舗で会議があり、普段は店に顔を出さない部長や本部長といった管理職が来ていました。その本部長たちが小声で何やら話していたのです。
デリカシーのない上司たちに不満
そのとき私は、店のレジでお金を数えていました。お金を数える手が震えました。間違いなくこの話はその段階で、社内でもオフレコの話で、私も初耳でした。
この話を聞いたすぐ後、店長に確認しにいきましたが、やはり知りませんでした。今となっては、立ち聞きした話を広める必要もなかったのですが、そもそも何故私がこんな話を聞いてしまったかといえば、部長たちがレジの前で無防備に話していたからです。
上司たちのただならぬ空気を察し、私もその場を離れたかったのですが、店のレジを開けていたため、すぐには離れられません。すると、こんな話が続きました。
こんな話をレジの前でするなんて、上司たちのデリカシーのなさに唖然としました。近くに私がいることは気づいているはずです。聞こえていないと思ったのか、そもそも私の存在を何とも気にしていなかったのか…。
結局、2人は退職してしまいました。全員が仕事や給与に不満を持って辞めるのではなく、こういう退職者も50%に含まれるのです。
その後の話ですが、その同期の女の子は不可解なことに、その子どもを堕してしまったのだそうです。2人の間にどういう話し合いがあったのか、詳しくは分かりません。今の2人の人生が充実していることを祈るのみです。
あわせてよみたい:部長が来る日に、女性店長がトイレで寝るなんて…
【プロフィール】ナイン
北海道在住の20代後半の男性。大学卒業後、居酒屋チェーンWを運営する会社に正社員として入社。都内店舗のスタッフや副店長として約4年間勤務した後、「もう少し発展性のある仕事がしたい」と退社。現在求職中。現場を知る立場から、外食産業を頭ごなしにブラックと批判する声には「違和感がある」という。Twitter/Facebook/ブログ