「ワタミという会社を選んで良かった」 渡邉氏がフェイスブックで「女性店長からの手紙」公開 2014年2月19日 企業徹底研究 ツイート 飲食チェーン「ワタミ」元会長の渡邉美樹氏が19日、自身の公式フェイスブックページでワタミ社員からの手紙を公開している。 渡邉氏が参院議員の仕事を終えて、ワタミが経営する飲食店に立ち寄ったところ、入社4年目の女性店長が「目の前で手紙を読んでくれた」というのだ。 「本当にワタミの理念でこの会社を選んでよかった。成長のチャンスや学びが沢山あるワタミが私は大好きです」 「彼女や彼女の両親を悲しませることは悪ではないのですか?」 手紙には、それまで自信のなかった自分が店舗を任され、新卒を受け入れて指導する立場になれたことの喜びと感謝が綴られている。 「周りからの風評被害が無いとは言いません。ですがそんな人にこそワタミで成長して結果を出している自分を見ていただきたいです」 女性社員が言う「風評被害」について、渡邉氏は「一部の人が『ワタミ』という企業に植え付けようとしているイメージ」だという。 これを受けて渡邉氏は、「『ありがとう』で胸が詰まりました」と、いたく感動した様子だ。経営上層部の責任である企業イメージの問題に心を痛める女性店長に「ごめんね」と綴り、フォロワーたちにこう呼びかける。 「企業イメージを叩いて叩いて、彼女や彼女の両親を悲しませることは悪ではないのですか?」 渡邉氏の公式フェイスブックページに「いいね!」をしているのは、2014年2月19日現在で6588人。渡邉氏の書き込みに対して、 「退社10年になりますが自分も微力ながら闘っています!!!ワタミらしさ、日本らしさ、人として…一隅を照らして参ります!」 などといったコメントを残している。 写真を撮影したのは、秘書か広報か? ただ、この書き込みは、若干気になるところがある。まず、掲載されている写真に、渡邉氏自身もバッチリ写りこんでいることだ。 通常、有名人がSNSに写真を投稿する場合には、食べ物や一緒にいる人を、有名人自身が撮影することが多い。もしも自分が写る場合も、スマートフォンによる「自撮り」が一般的だ。 おそらく渡邉氏と行動を共にし、写真を撮影する秘書か広報、あるいはカメラマンがいるのではないか。とすると「女性店長の手紙」も、あらかじめフェイスブックに掲載されることを計算して、準備した可能性も出てくる。 渡邉氏自身が「こういう準備をしておけ」と明確に指示したとは思いたくないが、会社のイメージアップを図るために、スタッフが手を回したとしてもおかしくない。広報活動の一環といえばそれまでだが、同情を求めるような書き込みを冷静に見直すと、少しあざとく思えてくる。 就活戦線が本格化する中で、なんとか「風評」を払拭したいと、やっきになっているのかもしれない。渡邉氏は17日、大阪で行われたワタミグループの就職セミナーに参加している。 フェイスブックでは同日、大学生から「ブラック企業ではないと、どういう形で払拭しますか?」と質問されたことを明かしている。渡邉氏はそれに答える形で、社員が掲載されている企業パンフレットの写真を示し、 「もし、ワタミが本当にブラック企業だったら、今の6,000人強の社員は離れています」「こうした社員の表情が事実あることも、ちゃんと知って頂ければと思います」 と、ブラック企業批判に反論を提示している。 あわせてよみたい:「宗教」で組織をまとめる会社
「ワタミという会社を選んで良かった」 渡邉氏がフェイスブックで「女性店長からの手紙」公開
飲食チェーン「ワタミ」元会長の渡邉美樹氏が19日、自身の公式フェイスブックページでワタミ社員からの手紙を公開している。
渡邉氏が参院議員の仕事を終えて、ワタミが経営する飲食店に立ち寄ったところ、入社4年目の女性店長が「目の前で手紙を読んでくれた」というのだ。
「彼女や彼女の両親を悲しませることは悪ではないのですか?」
手紙には、それまで自信のなかった自分が店舗を任され、新卒を受け入れて指導する立場になれたことの喜びと感謝が綴られている。
女性社員が言う「風評被害」について、渡邉氏は「一部の人が『ワタミ』という企業に植え付けようとしているイメージ」だという。
これを受けて渡邉氏は、「『ありがとう』で胸が詰まりました」と、いたく感動した様子だ。経営上層部の責任である企業イメージの問題に心を痛める女性店長に「ごめんね」と綴り、フォロワーたちにこう呼びかける。
渡邉氏の公式フェイスブックページに「いいね!」をしているのは、2014年2月19日現在で6588人。渡邉氏の書き込みに対して、
などといったコメントを残している。
写真を撮影したのは、秘書か広報か?
ただ、この書き込みは、若干気になるところがある。まず、掲載されている写真に、渡邉氏自身もバッチリ写りこんでいることだ。
通常、有名人がSNSに写真を投稿する場合には、食べ物や一緒にいる人を、有名人自身が撮影することが多い。もしも自分が写る場合も、スマートフォンによる「自撮り」が一般的だ。
おそらく渡邉氏と行動を共にし、写真を撮影する秘書か広報、あるいはカメラマンがいるのではないか。とすると「女性店長の手紙」も、あらかじめフェイスブックに掲載されることを計算して、準備した可能性も出てくる。
渡邉氏自身が「こういう準備をしておけ」と明確に指示したとは思いたくないが、会社のイメージアップを図るために、スタッフが手を回したとしてもおかしくない。広報活動の一環といえばそれまでだが、同情を求めるような書き込みを冷静に見直すと、少しあざとく思えてくる。
就活戦線が本格化する中で、なんとか「風評」を払拭したいと、やっきになっているのかもしれない。渡邉氏は17日、大阪で行われたワタミグループの就職セミナーに参加している。
フェイスブックでは同日、大学生から「ブラック企業ではないと、どういう形で払拭しますか?」と質問されたことを明かしている。渡邉氏はそれに答える形で、社員が掲載されている企業パンフレットの写真を示し、
と、ブラック企業批判に反論を提示している。
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