ワタミ女性店長の手紙にニコニコ読者「カルト宗教臭が強すぎる」 2014年2月21日 企業徹底研究 ツイート キャリコネが2月19日に配信した記事「『ワタミという会社を選んで良かった』 渡邉氏がフェイスブックで『女性店長からの手紙』公開」には、ニコニコニュース読者から1000件を超えるコメントが寄せられている。 記事は、ワタミ創業者の渡邉美樹氏がフェイスブックに投稿した内容を紹介。渡邉氏が同社経営の飲食店に立ち寄った際、女性店長から「本当にワタミの理念でこの会社を選んでよかった」などと書かれた感謝の手紙を読み上げてもらった、というものだ。 さらに手紙には「風評被害」として、ワタミへのブラック企業批判が店の経営に影響を与えていることに暗に言及しつつ、「そんな(批判する)人にこそワタミで成長して結果を出している自分を見ていただきたい」とも書かれていた。 「北朝鮮だってみんなが逃げ出してるわけじゃない」 ニコニコ読者は、社員に会社を擁護させる手紙を読ませ、その内容をオーナーが紹介するという形だったことに違和感があったようだ。 「演出がベタ過ぎて笑えますね」 「なにこのヤラセ感。こんな見え透いた真似をしなくても、普通に待遇を改善すれば批判も無くなるだけなのにね」 確かに、フェイスブックに投稿された写真は第三者が撮影したもので、事前に何らかのお膳立てがされていた可能性は否めない。 渡邉氏は17日、フェイスブックに「もし、ワタミが本当にブラック企業だったら、今の6,000人強の社員は離れています」というコメントを寄せていた。これについても、以下のようなコメントが寄せられた。 「北朝鮮だって、国民みんなが逃げ出してるわけじゃないだろう」 「すごい勢いで辞めて、その分毎年補充してるだけでしょう。5年後にその6000人の何割が残ってるんでしょうか」 GMO熊谷氏も「宗教」を参考に組織運営 ワタミの入社3年以内の離職率は42.8%。経験を積んで独立する人も少なくない外食産業の特徴があるものの、現在の社員数だけでは「社員が長期間にわたって安心して働ける労働環境」かどうかは分からない。 かなり多かったのが、フェイスブックで紹介されている場面が、宗教の教祖に盲従している教徒を連想させる、といったコメントだ。 「なんかカルト宗教みたい。店長が感謝の手紙朗読?薄気味悪すぎ」 「ワタミに対してなんとも思ってなかったけど これはカルト宗教臭が強すぎる」 イメージ改善を図るための試みが、批判者以外の反感を買い、かえってイメージが悪くなってしまったのではないかと思われるほどだ。 とはいえ、組織運営に「宗教的手法」を導入しようとする人は、実は少なくない。GMOグループ会長の熊谷正寿氏も、強い組織を作るために宗教的な要素を組織運営に取り入れている、と語っている。経営の神様と言われる松下幸之助翁も、宗教施設を見学した際に奉仕に励む教徒を見て感激し、経営哲学に取り入れたという。 あわせて読みたい:「笑顔の領地を広げよう」と唱和するGMO
ワタミ女性店長の手紙にニコニコ読者「カルト宗教臭が強すぎる」
キャリコネが2月19日に配信した記事「『ワタミという会社を選んで良かった』 渡邉氏がフェイスブックで『女性店長からの手紙』公開」には、ニコニコニュース読者から1000件を超えるコメントが寄せられている。
記事は、ワタミ創業者の渡邉美樹氏がフェイスブックに投稿した内容を紹介。渡邉氏が同社経営の飲食店に立ち寄った際、女性店長から「本当にワタミの理念でこの会社を選んでよかった」などと書かれた感謝の手紙を読み上げてもらった、というものだ。
さらに手紙には「風評被害」として、ワタミへのブラック企業批判が店の経営に影響を与えていることに暗に言及しつつ、「そんな(批判する)人にこそワタミで成長して結果を出している自分を見ていただきたい」とも書かれていた。
「北朝鮮だってみんなが逃げ出してるわけじゃない」
ニコニコ読者は、社員に会社を擁護させる手紙を読ませ、その内容をオーナーが紹介するという形だったことに違和感があったようだ。
確かに、フェイスブックに投稿された写真は第三者が撮影したもので、事前に何らかのお膳立てがされていた可能性は否めない。
渡邉氏は17日、フェイスブックに「もし、ワタミが本当にブラック企業だったら、今の6,000人強の社員は離れています」というコメントを寄せていた。これについても、以下のようなコメントが寄せられた。
GMO熊谷氏も「宗教」を参考に組織運営
ワタミの入社3年以内の離職率は42.8%。経験を積んで独立する人も少なくない外食産業の特徴があるものの、現在の社員数だけでは「社員が長期間にわたって安心して働ける労働環境」かどうかは分からない。
かなり多かったのが、フェイスブックで紹介されている場面が、宗教の教祖に盲従している教徒を連想させる、といったコメントだ。
イメージ改善を図るための試みが、批判者以外の反感を買い、かえってイメージが悪くなってしまったのではないかと思われるほどだ。
とはいえ、組織運営に「宗教的手法」を導入しようとする人は、実は少なくない。GMOグループ会長の熊谷正寿氏も、強い組織を作るために宗教的な要素を組織運営に取り入れている、と語っている。経営の神様と言われる松下幸之助翁も、宗教施設を見学した際に奉仕に励む教徒を見て感激し、経営哲学に取り入れたという。
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