セコム子会社が「データセンター」新設 親会社の強み活かせるか 2013年4月18日 今日の口コミ&年収 ツイート セコムグループの情報系事業を担うセコムトラストシステムズは、今年の秋に東京と大阪に新しいデータセンターを開設する。投資額は約100億円の見通し。 東日本大震災の後、企業データをより安全に保管・保存する需要が増えており、事業継続計画(BCP)対策向けのデータ保管ニーズを取り込む方針だ。 セコムは昨年、東京電力から国内最大級のデータセンター運営会社「アット東京」を約500億円で買収、国内最大級のデータセンター運営事業者となっている。 大阪では、近畿圏で初となる同社データセンターを開設、350基程度のラックを設置する。今回の事業拡大で、データセンターの規模は現在の1.6倍になる見込みだ。 セコムグループがデータセンター事業を行う意味は、どこにあるのか。キャリコネの口コミには、セコムトラストシステムズのシステムエンジニアがこんな評価をしている。 「キヤノンITソリューションズと似たようなビジネスモデルで、SECOMブランドのSSL(情報暗号化)証明書、親会社が警備業である強みを生かしたデータセンター事業等、強い商品力を幾つかの持ち合わせている」 キヤノンITSでも、昨年10月に西東京市に大型のデータセンターを新設済だ。「武蔵野台地の強固な地盤」「東京から20km圏内という利便性」「標高は60m以上、海岸線から十分な距離があり津波・高潮のリスクが少ない」という特徴がある。 いまや情報は、企業にとって最重要の資産のひとつ。災害でデータが損傷してしまえば、事業が成り立たなくなってしまう。そこで外部のデータセンターと契約して、安全に保管、管理してもらう需要が高まっているわけである。 システム開発担当の30代男性は「案件は本社から安定的に供給されていた」と明かす。本社の指示通りに動くことをつまらなく思う人もいるかもしれないが、仕事が安定的にあることをメリットと感じる人もいる。職場は「基本的に穏やかな社員が多く、人間関係で悩むようなことは幸いなく、落ち着いて仕事をするには良い環境」だったということだ。 親会社は体育会系営業。「3の倍数月はノルマ倍増」 ただ、ライバルの多い情報システムの営業は、どこの会社でもラクではない。カウンターセールスをしていた20代男性は「何よりも新規開拓が難しい」と弱音を吐く。 「必要な会社はすでに導入しているため必要性の低い企業に、購入のための予算を組ませるのが難しい。それと上司はクレーム処理の場合役に立つことも多いが、数字面ではなかなか協力してくれない。数字を吸い上げられたときは怒りが……」 親会社のセコムは、もともと営業力の強い会社で、体育会系の雰囲気が残る職場もあるようだ。ルートセールスを担当する20代前半の女性社員は、「3の倍数月は強化月間と称し、ノルマが倍増する」とため息をつく。 「特に12月は社員1人当たり7千円の『参加費』を払い、決起大会なるものが開催され、決意表明、商品名を唱えながらのダンスなどが盛大に行われる。年末は12月30日まで出勤、『最後まで諦めない!一件でも多く契約を取ってこよう!』と言う会社の方針の下、最後の最後まで電話や訪問に励んでいる」 子会社にも「7千円の参加費」の決起大会があるかどうかは分からないが、ライバル会社との健全な競争の下で、よりよいサービスを発展させていって欲しいものだ。
セコム子会社が「データセンター」新設 親会社の強み活かせるか
セコムグループの情報系事業を担うセコムトラストシステムズは、今年の秋に東京と大阪に新しいデータセンターを開設する。投資額は約100億円の見通し。
東日本大震災の後、企業データをより安全に保管・保存する需要が増えており、事業継続計画(BCP)対策向けのデータ保管ニーズを取り込む方針だ。
セコムは昨年、東京電力から国内最大級のデータセンター運営会社「アット東京」を約500億円で買収、国内最大級のデータセンター運営事業者となっている。
大阪では、近畿圏で初となる同社データセンターを開設、350基程度のラックを設置する。今回の事業拡大で、データセンターの規模は現在の1.6倍になる見込みだ。
セコムグループがデータセンター事業を行う意味は、どこにあるのか。キャリコネの口コミには、セコムトラストシステムズのシステムエンジニアがこんな評価をしている。
「キヤノンITソリューションズと似たようなビジネスモデルで、SECOMブランドのSSL(情報暗号化)証明書、親会社が警備業である強みを生かしたデータセンター事業等、強い商品力を幾つかの持ち合わせている」
キヤノンITSでも、昨年10月に西東京市に大型のデータセンターを新設済だ。「武蔵野台地の強固な地盤」「東京から20km圏内という利便性」「標高は60m以上、海岸線から十分な距離があり津波・高潮のリスクが少ない」という特徴がある。
いまや情報は、企業にとって最重要の資産のひとつ。災害でデータが損傷してしまえば、事業が成り立たなくなってしまう。そこで外部のデータセンターと契約して、安全に保管、管理してもらう需要が高まっているわけである。
システム開発担当の30代男性は「案件は本社から安定的に供給されていた」と明かす。本社の指示通りに動くことをつまらなく思う人もいるかもしれないが、仕事が安定的にあることをメリットと感じる人もいる。職場は「基本的に穏やかな社員が多く、人間関係で悩むようなことは幸いなく、落ち着いて仕事をするには良い環境」だったということだ。
親会社は体育会系営業。「3の倍数月はノルマ倍増」
ただ、ライバルの多い情報システムの営業は、どこの会社でもラクではない。カウンターセールスをしていた20代男性は「何よりも新規開拓が難しい」と弱音を吐く。
「必要な会社はすでに導入しているため必要性の低い企業に、購入のための予算を組ませるのが難しい。それと上司はクレーム処理の場合役に立つことも多いが、数字面ではなかなか協力してくれない。数字を吸い上げられたときは怒りが……」
親会社のセコムは、もともと営業力の強い会社で、体育会系の雰囲気が残る職場もあるようだ。ルートセールスを担当する20代前半の女性社員は、「3の倍数月は強化月間と称し、ノルマが倍増する」とため息をつく。
「特に12月は社員1人当たり7千円の『参加費』を払い、決起大会なるものが開催され、決意表明、商品名を唱えながらのダンスなどが盛大に行われる。年末は12月30日まで出勤、『最後まで諦めない!一件でも多く契約を取ってこよう!』と言う会社の方針の下、最後の最後まで電話や訪問に励んでいる」
子会社にも「7千円の参加費」の決起大会があるかどうかは分からないが、ライバル会社との健全な競争の下で、よりよいサービスを発展させていって欲しいものだ。