ユビキタス清水氏が語る「リーダーの条件」結果を出すためには「仲間からの信頼や尊敬も求めない」

アプリ制作会社、ユビキタスエンターテイメント代表の清水亮氏が、自らのブログ「UEI shi3zの日記」に印象深い「リーダーの条件」を記している。

インターンの学生に「優れたリーダーに必要な資質は何だと思う？」と聞くと、どれだけ思慮深く賢い学生でも、同じようにこう答えるという。

「仲間に信頼されること」「尊敬されること」「和を乱さないこと」

しかし彼の経験では、そうした協調性を最優先する「いい人」は、社会で活躍するリーダーとして生き残れないという。

「優れたリーダーは結果を出すためには容赦しない。仲間からの信頼や尊敬も求めない。信用されたい、尊敬されたい、愛されたい、と思えば隙が生まれる。その隙がやがて命取りとなる」

「結果が出せない者に仕事を頼むクライアントはいない」

結果を出すためには、時には仲間の意向を無視したり、強制したりすることも必要になる。結果のために必要なことは全てやり、必要でないものは切り捨てる非情さが求められる。

「部下に尊敬されているが結果を出せないリーダーのもとには、やがて仕事が来なくなる。結果が出せない者に仕事を頼むクライアントはいない」

実際、彼が学生時代に出会ったリーダーは「どの人物も誰一人として『いい人間』ではなかった」という。「非情で冷酷で、今だから白状するがそのうち何人かに現実的な殺意を抱いたことも一度や二度ではない」。

ブログでは、清水氏の「プログラマーとしてのプライドをボロボロに打ち砕」いたり、「人間性を否定」したりするリーダーが実名であげられているが、中でも現ドワンゴ会長の川上量生氏に対しては、「彼が一体何に対して怒っているのか意味がわからないことの方が多かった」と明かしている。

清水氏は、インターンの学生に自分と同じ思いをさせたいわけではないが、「リーダーに求められる資質と教養がなんであるのかは知って欲しい」と結んでいる。