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フジテレビの連ドラ「ブラック・プレジデント」 面白いけど「ブラックじゃない」の声
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フジテレビの連ドラ「ブラック・プレジデント」 面白いけど「ブラックじゃない」の声
ブラック企業の社長が主人公となる「ブラック・プレジデント」が4月8日、フジテレビ系で始まった。初回視聴率は8.3%とそこそこといった数字だが、ネット上では「面白い」と評価する声が多かった。
舞台となるのは、従業員1200人を抱える「トレスフィールズインターナショナル」というアパレル企業だ。社長の三田村幸雄を、俳優の沢村一樹さんが演じている。
従業員に「激詰め」や「サビ残強要」
三田村はそうした言葉で、社員を引っ張って会社を大きくしてきた。ドラマには、ブラック企業的な描写がいくつか出てくる。店長とのビデオ会議では、厳しい表情でこう「激詰め」する。
店舗の抜き打ち視察では、無理にフロアのレイアウト変更を命令し、従業員が徹夜でサービス残業をさせられる。結局、その従業員は「残業代未払い」「不当労働」で訴訟を起こしてしまうが、三田村は冷徹にこう言い放つ。
コミカルな描写に「面白い」「絶妙」の声も
とはいえ、ドラマはそうした描写ばかりではない。三田村はちょっとした思いつきで大学に入る。経営学の新米講師である秋山杏子(黒木メイサ)や、所属することになった映画サークルの学生とのやりとりにはコミカルな部分が多い。
現実には、ブラック企業は深刻な問題だ。しかしそうしたコミカルな描写と、ブラック企業的な描写のバランスが取れていたからか、ツイッターでは「面白かった」という声が多かった。
ただ、あえてブラック企業的な側面を薄めているのでは、という意見もあった。確かに社員に「期待してるよ」と笑顔を見せたり、秘書に気遣いを見せるなど、真っ黒なブラック企業の社長とは違うような感じもする。
社長のキャラモデルは「脚本家」?
「ブラック・プレジデント」の公式ツイッターは、ドラマで描きたい「ブラック企業の社長像」について、こう説明している。
ところで、三田村社長のキャラクターは誰がモデルなのかという点が気になるが、視聴者からは「あの居酒屋チェーン創業者では」という声もある。しかしYouTubeの公式動画によれば、脚本家の尾崎将也氏と、制作会社のT氏がミックスされたものだそうだ。