「サザエさん症候群」の転職活動 「日曜夜7時」になると必ず…【転職「モンスター」図鑑(1)】 2013年9月6日 差がつく転職裏事情 ツイート 読者の中に、「サザエさん症候群」に悩む人はいないだろうか。毎週日曜の夜7時前、「サザエさん」の軽やかなエンディング聞きながら、「ああ、また明日から仕事に行かなくちゃならないのか」とユウウツになる人は多いに違いない。 転職エージェントのA氏も、日曜になると重苦しい気分になった時期があった。1人の女性から毎週のように長電話がかかってくるからだ。その電話の主こそ、重度の「サザエさん症候群」だった。 電話の後ろでは「トキの鳴き声」が 彼女は、外資系企業でITコンサルタントの仕事をしている40代の女性。「サザエさん」が終わると、転職エージェントの担当者に電話をしたくなるらしい。「また明日から仕事なの」「何かいい案件はないですか?」。 クライアントからの求職の電話は、本来歓迎すべきもの。しかし彼女の電話は真剣な転職相談と呼べるものではなく、職場のグチに終始していた。それも、毎週ほとんど同じ内容である。 「うちの部署の同僚ってさ、バカが多くて私の言ってることを理解できないの」 「クライアントもダメ担当者ばっかりで、全然決断力がないし」 「結局、私がひとり残業して仕事を片付けてる。もうこんな職場イヤ!」 仕事の一環とはいえ、こんな非生産的なグチに付き合わされてはエージェントもたまったものではない。さらには、こんなストレスの種も。 「家にデカイ鳥を飼っているらしく、電話の後ろでときどき異様な鳴き声がキーンキーンと聞こえるんです。本人は『トキを飼ってるの』と言ってましたが…」 毎週同じ時間に同じ話、そして怪しい鳥の鳴き声。エージェントの辟易した態度が伝わったのか、逆に女性は態度をエスカレートし、平日までグチの電話がかかってくるようになった。ついに、エージェントの堪忍袋の緒が切れた。 「今後ご紹介できる案件はありませんので、申し訳ございませんが、もう連絡しないでいただけますか!」 その後、女性からの電話は途切れたが、彼女が転職できたのかは定かではない。 【働く人に役立つ「企業インサイダー」の記事はこちら】
「サザエさん症候群」の転職活動 「日曜夜7時」になると必ず…【転職「モンスター」図鑑(1)】
読者の中に、「サザエさん症候群」に悩む人はいないだろうか。毎週日曜の夜7時前、「サザエさん」の軽やかなエンディング聞きながら、「ああ、また明日から仕事に行かなくちゃならないのか」とユウウツになる人は多いに違いない。
転職エージェントのA氏も、日曜になると重苦しい気分になった時期があった。1人の女性から毎週のように長電話がかかってくるからだ。その電話の主こそ、重度の「サザエさん症候群」だった。
電話の後ろでは「トキの鳴き声」が
彼女は、外資系企業でITコンサルタントの仕事をしている40代の女性。「サザエさん」が終わると、転職エージェントの担当者に電話をしたくなるらしい。「また明日から仕事なの」「何かいい案件はないですか?」。
クライアントからの求職の電話は、本来歓迎すべきもの。しかし彼女の電話は真剣な転職相談と呼べるものではなく、職場のグチに終始していた。それも、毎週ほとんど同じ内容である。
「うちの部署の同僚ってさ、バカが多くて私の言ってることを理解できないの」
「クライアントもダメ担当者ばっかりで、全然決断力がないし」
「結局、私がひとり残業して仕事を片付けてる。もうこんな職場イヤ!」
仕事の一環とはいえ、こんな非生産的なグチに付き合わされてはエージェントもたまったものではない。さらには、こんなストレスの種も。
「家にデカイ鳥を飼っているらしく、電話の後ろでときどき異様な鳴き声がキーンキーンと聞こえるんです。本人は『トキを飼ってるの』と言ってましたが…」
毎週同じ時間に同じ話、そして怪しい鳥の鳴き声。エージェントの辟易した態度が伝わったのか、逆に女性は態度をエスカレートし、平日までグチの電話がかかってくるようになった。ついに、エージェントの堪忍袋の緒が切れた。
「今後ご紹介できる案件はありませんので、申し訳ございませんが、もう連絡しないでいただけますか!」
その後、女性からの電話は途切れたが、彼女が転職できたのかは定かではない。
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