「ドロかぶり」は究極の出世術 逆境を「チャンスに変える」方法とは 2013年9月2日 ビジネスの書棚 ツイート 仕事にはミスがつきものだし、ミスをすれば責任を取らされることもある。しかし、会社員なら「それって、自分のせい?」という場面にも出くわすはずだ。 「部長の企画を遂行して失敗したのに、そもそも企画自体が自分のせいになっている」 「課長が作ったフォーマットで報告書を提出したら部長が激怒・・・」 『ドロのかぶり方』(マイナビ新書)の著者である尾藤克之氏によると、こうした職場のドロも、選んでかぶれば「究極の出世手段」になるという。 多くの場合、長い社会人生活の中で自分を引き上げてくれるのは、自分の上司とその上の上司だ。その上司たちが致命傷を負わないように、代わりにドロをかぶり必要とされる人間になれば、彼らが出世した際に、自分も一緒に引き上げられる可能性が高いからだ。 かぶってはいけない「致命的なドロ」もある ただし、かぶりようによっては「危険なドロ」があるという。そのひとつが「あまりに若すぎる上司がふっかけてきたドロ」だ。 実力主義を掲げる会社などでは、往々にして数字だけで若手を高い役職につけてしまう会社が多いという。しかしそうした若手上司たちは、マネジメントのトレーニングを受けてないことが多い。 そういう上司の下に就いた場合、彼らの代わりにドロをかぶっても、かぶり損になることが多い。役職とマネジメント能力がリンクしていないから、ドロかぶりに出くわす可能性が大きくなる。 もしそのドロをかぶってしまうと、自分の数字が低くなる。数字でしか評価しない会社では、のうのうと若い上司が生き残り、ドロを代わりにかぶった人が居場所をなくすということも多いのだ。 さらに言えば、若い上司もその地位は安泰ではない。辞めたり、左遷されたりといったことが日常茶飯事なら、恩を売っても意味がない。だから、そうした「ブラック企業的」な側面を持つ会社で、ドロをかぶってはいけないのだ。 ほかにも致命傷を負いかねない「かぶってはいけないドロ」は存在する。しかしそれを避ければ「ドロかぶり社員」は、会社や上司にとってなくてはならない存在になる。価値のあるドロを上手にかぶれば、自分自身の夢をかなえるチャンスも増えるはずだ。 【その他のビジネスの書棚の記事はこちら】
「ドロかぶり」は究極の出世術 逆境を「チャンスに変える」方法とは
仕事にはミスがつきものだし、ミスをすれば責任を取らされることもある。しかし、会社員なら「それって、自分のせい?」という場面にも出くわすはずだ。
『ドロのかぶり方』(マイナビ新書)の著者である尾藤克之氏によると、こうした職場のドロも、選んでかぶれば「究極の出世手段」になるという。
多くの場合、長い社会人生活の中で自分を引き上げてくれるのは、自分の上司とその上の上司だ。その上司たちが致命傷を負わないように、代わりにドロをかぶり必要とされる人間になれば、彼らが出世した際に、自分も一緒に引き上げられる可能性が高いからだ。
かぶってはいけない「致命的なドロ」もある
ただし、かぶりようによっては「危険なドロ」があるという。そのひとつが「あまりに若すぎる上司がふっかけてきたドロ」だ。
実力主義を掲げる会社などでは、往々にして数字だけで若手を高い役職につけてしまう会社が多いという。しかしそうした若手上司たちは、マネジメントのトレーニングを受けてないことが多い。
そういう上司の下に就いた場合、彼らの代わりにドロをかぶっても、かぶり損になることが多い。役職とマネジメント能力がリンクしていないから、ドロかぶりに出くわす可能性が大きくなる。
もしそのドロをかぶってしまうと、自分の数字が低くなる。数字でしか評価しない会社では、のうのうと若い上司が生き残り、ドロを代わりにかぶった人が居場所をなくすということも多いのだ。
さらに言えば、若い上司もその地位は安泰ではない。辞めたり、左遷されたりといったことが日常茶飯事なら、恩を売っても意味がない。だから、そうした「ブラック企業的」な側面を持つ会社で、ドロをかぶってはいけないのだ。
ほかにも致命傷を負いかねない「かぶってはいけないドロ」は存在する。しかしそれを避ければ「ドロかぶり社員」は、会社や上司にとってなくてはならない存在になる。価値のあるドロを上手にかぶれば、自分自身の夢をかなえるチャンスも増えるはずだ。
【その他のビジネスの書棚の記事はこちら】