• 理系院卒なのに上司にバカにされ、転職後はコールセンター勤務という“受難”…氷河期世代の男性

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    1990〜2000年代は有名大学の学生でも就職がなかなか決まらず、後に「就職氷河期」と呼ばれた。それでも理系学生はまだ良いほうだったが、就職後に苦労したという投稿が寄せられた。

    「2001年に生物系の大学院修士課程修了」したと投稿を寄せた埼玉県の48歳の男性の現在の職業は、コールセンターの事務・管理だという。せっかく大学院で培った知識を活かせているのだろうか。(文:天音琴葉)

    上司にクレームの全責任を負わされ、直訴したら社長が激怒、左遷される

    男性の親は団塊世代で、人数は氷河期世代より多かったものの、就職先も多かった。そのため

    「面接を何度も受け、落ちている私に、どうしてすぐに決まらないのか? 遊んでいるのか? と親が激怒した。親に就職活動の氷河期の事情を話しても理解してもらえなかった」

    と家でも肩身が狭かった。だが就活そのものは、理系大学の院生だった男性はマシなほうだった。

    「交通費や宿泊費の出る会社を受け、実際の面接は10社未満、研究ができない期間も3か月ほどだったので、他の方よりも過酷ではなかった」

    こうしてある製品の代理店に新卒入社した。ところが入ってから“氷河期世代の受難”を体験したようだ。「入社後は、圧力的な指導などは当たり前」だったそうで、一生懸命仕事しても、

    「あいつパニクっていて面白い、うけるー、などと笑い者にされてきた。ひたすら仕事し、ストレスに苦しみ、慢性的な体調不良に苦しんだ」

    と、ひどい環境だった。
    上司にも「レベルの低い仕事なんだから苦しいうちに入らない」と笑いながら言われたそう。その後、とある製品のクレームの全責任を負わされた男性は、この上司のパワハラを本部長に直訴した。ところが

    「社長(オーナー)に激怒され、退職勧奨相当の部署異動・人事考課の操作」

    をくらってしまった。結局、男性は転職したそうだ。

    「様々な情報を見るに、新卒採用に関心を持ちたくない」

    だが転職もうまくいかなかったようだ。

    「転職失敗を経て、今の勤め先に至る。ここでも様々なことがあったが、これまで書いた内容ほどではない」

    前述の通り、男性は現在コールセンターの事務・管理に就いている。男性にとって「転職はキャリアアップではなく心身破壊による脱落であった」という。だが、せっかくの理系の知識を使えていないのは悔しいに違いない。満足しているとは言えないが、それでも前職に比べたらマシだということだろう。

    現在の職場では新卒を採用していないようで、「中途しかいないので、下の世代といっても、30代半ば」だという。一言で表すと、上の世代は「バイオレンス」で、下の世代は「自信過剰」だという。

    昨今、初任給が月30万円以上という会社が増えつつあるが、「様々な情報を見るに、新卒採用に関心を持ちたくない」と目を塞ぎたくなるのも無理もないだろう。

    一方で男性の現在の年収は「600万円」だ。「変動の激しい賞与を考慮に入れいていません」というが、年齢や理系大学の院卒ということを考慮すると少ないだろう。

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