• 26年卒大学生の就職人気ランキング1位は「伊藤忠商事」、2位は「三菱UFJ銀行」 NEW

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    物価上昇など先行きが見えない社会情勢の中、就職先に「ブランドや安定性」を求める学生が昨今は増えている。それに加えて、最近は「将来性や働きやすさ」を重視する傾向にあるようだ。

    キャリタスは4月18日、2026年卒業予定の大学生と院生を対象に実施した「キャリタス就活 就職希望企業ランキング2026」を発表した。調査は、2024年10月から2025年3月にかけて実施し、1万261人から有効回答を得た。

    総合ランキング1位は伊藤忠商事(8623ポイント)、2位は三菱UFJ銀行(5146ポイント)、3位は三菱商事(4567ポイント)だった。伊藤忠商事は前年5位、三菱商事は前年7位から躍進したほか、トップ10のうち総合商社は4社が占めた。

    インバンド好調の旅行・ホテルも支持集める

    総合商社はビジネスのスケールの大きさやグローバルな活躍の機会、高い給与水準などから、もともと人気が高い。1位の伊藤忠商事について「働き方改革を積極的に実施していることで知られ、従業員を大切にする風土がインターンシップ・キャリアなどを通じて広く学生に浸透したことも、さらなる支持の獲得につながったのではないか」とキャリタスは推測する。

    総合商社以外では金融4社、IT2社がトップ10入りした。前年12位のNTTデータは以前から理系学生の人気が高かったが、今回は文系学生の支持も得たことで4位へと大きく順位を上げた。銀行の人気も引き続き高く、メガバンクの3行はいずれもトップ10以内をキープした。

    11位以下では食品メーカーも人気が高い。味の素(前年15位→11位)、ロッテが(同72位→26位)、明治グループ(同46位→36位)、キリンホールディングス(同85位→42位)などが挙がった。

    インバウンド消費の増加で業績が上向く旅行・ホテル業界も順位を上げた。JTBグループ(前年36位→22位)や星野リゾート(同142位→61位)が躍進したほか、東日本旅客鉄道(同26位→24位)、西日本旅客鉄道(同71位→44位)も順位を上げた。

    一方でエンタメ・出版系企業の人気も伸びている。エンタメではソニーミュージックグループ(前年33位→23位)、任天堂(同37位→29位)、バンダイ(同48位→35位)、出版系では講談社(同44位→32位)、集英社(同50位→38位)が順位を上げた。デジタルコンテンツが若者の日常に浸透し、憧れから学生の支持を集めているとみられる。

    理系1位は「NTTデータ」、2位「ソニーグループ」

    文理別のトップ10をそれぞれみてみよう。文系1位は伊藤忠商事(7166ポイント)、2位三菱UFJ銀行(4287ポイント)、3位三菱商事(3528ポイント)だった。

    文系は総合ランキングと同様の傾向で、人気が高いのは総合商社と金融だった。5大商社のうちの4社が軒並み順位をアップさせた他、メガバンク3行、野村グループやニトリもトップ10を死守した。

    理系1位はNTTデータ(2181ポイント)、2位ソニーグループ(1644ポイント)、3位トヨタ自動車(1517ポイント)だった。

    理系は通信・情報サービス2社、メーカー6社、商社2社がトップ10入りした。メーカー人気は健在だが、前述の通り、総合ランキングで躍進した総合商社は、理系学生の支持も多数集めた。中でも総合ランキングで上位だった伊藤忠商事(前年19位→5位)、三菱商事(同29位→9位)は理系での人気が急上昇しているようだ。

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