ランチ会での発言が「気に入らない」から配属初日に“追い出し部屋”へ…? 理不尽すぎる理由でクビになった女性【後編】 NEW 2025年7月1日 キャリコネNEWS ツイート 画像はイメージ 配属初日から「追い出し部屋」と言われても仕方ないような部署に配属された――。投稿を寄せた大学職員の50代女性は以前勤めていた大学で、散々な扱いを受けた。 「ステップアップを図ろう」と、学内の別学部の事務サポート職に応募した女性。結果、採用され、勤務初日を迎えるも、ある違和感を覚えたのだった。採用は一人だけのはずが、実際にはもう一人採用されていたからだ。そのため、本来担当するはずだった業務はその人物に割り当てられ、女性は無人のデータ管理室に配置された。 「翌日からじゃんじゃん業務指示メールが飛んでくるのですが、『わからなければ聞いてください』と書かれているだけで、送られてくる業務メールの内容を把握して理解するだけでも多少の時間が慣れるまでは必要で……」 質問もできず十分なフォローもなかった女性は、試用期間最終日である2週間後に「能力が足りない」と退職を勧告された。(文:西荻西子) 「端から辞めてもらえるように追い込んでいたとしか思えませんでした」 女性は、データ管理室での日々を「誰かがそばにいて質問できる状態であればより理解も進みますが、質問すらもメールでのやり取り。何をどう質問して良いかもわからない状態で右往左往」と振り返った。 「時折り、教授や秘書さんがどのあたりまでできているかとの確認にやってくるのですが、『できていること、できていないことをリストにしてメールください』と言われるだけ」 その結果、前述の通り、試用期間の最終日に「能力が足りない」との理由で退職を促された。女性は「一体何が起きているのか」と困惑し、労働組合に駆け込んだというのは無理もない。 データ管理室での業務は本来、女性が就く予定だった事務サポート職とはかけ離れていた。そもそも座席もろとも、もう一人に奪われた。これについて女性は、その人物が「予算の都合で勤務継続できないので採用をお願いされた? な感じかと」と推測する。そして、 「おそらく、もう一人の方が来ることになって、(中略)私は不要になってしまったけれど、直前のことで採用を断るわけにもいかず、端から辞めてもらえるように追い込んでいたとしか思えませんでした」 と、心境を明かした。 労組も呆れる「あの学部では頻繁に起きていることだ」 研究室側の説明によれば、もう一人の採用者がランチ会での女性の発言を「気に入らない」と感じ、二人を同じ部屋で働かせるのは難しいと判断したためだという。女性は、 「いち事務員の発言がそこまで効力を持つなんてあり得ないので、おそらくその方は頭の上がらない方からのご紹介だったのでしょう」 と推測する。女性は労組の担当者を交えて話し合ったが、女性の担当業務は「利益相反にかかる業務」と指摘され、それから1か月後の4月末に退職した。 一方で女性は、労働組合の担当者から「あの学部では頻繁に起きていることだ」と聞かされたそうだ。 「仲間はずれにしたりネグレクトをしたり過小業務に追い込んだり……追い出し方がひどいそうです。でも労組にバレたらしれっと態度を翻したりもするそうで」 と憤る。また、「知っていたら転部したりしなかったのになあ……といっても後の祭りでした」と投稿を結んだ。
ランチ会での発言が「気に入らない」から配属初日に“追い出し部屋”へ…? 理不尽すぎる理由でクビになった女性【後編】 NEW
配属初日から「追い出し部屋」と言われても仕方ないような部署に配属された――。投稿を寄せた大学職員の50代女性は以前勤めていた大学で、散々な扱いを受けた。
「ステップアップを図ろう」と、学内の別学部の事務サポート職に応募した女性。結果、採用され、勤務初日を迎えるも、ある違和感を覚えたのだった。採用は一人だけのはずが、実際にはもう一人採用されていたからだ。そのため、本来担当するはずだった業務はその人物に割り当てられ、女性は無人のデータ管理室に配置された。
「翌日からじゃんじゃん業務指示メールが飛んでくるのですが、『わからなければ聞いてください』と書かれているだけで、送られてくる業務メールの内容を把握して理解するだけでも多少の時間が慣れるまでは必要で……」
質問もできず十分なフォローもなかった女性は、試用期間最終日である2週間後に「能力が足りない」と退職を勧告された。(文:西荻西子)
「端から辞めてもらえるように追い込んでいたとしか思えませんでした」
女性は、データ管理室での日々を「誰かがそばにいて質問できる状態であればより理解も進みますが、質問すらもメールでのやり取り。何をどう質問して良いかもわからない状態で右往左往」と振り返った。
「時折り、教授や秘書さんがどのあたりまでできているかとの確認にやってくるのですが、『できていること、できていないことをリストにしてメールください』と言われるだけ」
その結果、前述の通り、試用期間の最終日に「能力が足りない」との理由で退職を促された。女性は「一体何が起きているのか」と困惑し、労働組合に駆け込んだというのは無理もない。
データ管理室での業務は本来、女性が就く予定だった事務サポート職とはかけ離れていた。そもそも座席もろとも、もう一人に奪われた。これについて女性は、その人物が「予算の都合で勤務継続できないので採用をお願いされた? な感じかと」と推測する。そして、
「おそらく、もう一人の方が来ることになって、(中略)私は不要になってしまったけれど、直前のことで採用を断るわけにもいかず、端から辞めてもらえるように追い込んでいたとしか思えませんでした」
と、心境を明かした。
労組も呆れる「あの学部では頻繁に起きていることだ」
研究室側の説明によれば、もう一人の採用者がランチ会での女性の発言を「気に入らない」と感じ、二人を同じ部屋で働かせるのは難しいと判断したためだという。女性は、
「いち事務員の発言がそこまで効力を持つなんてあり得ないので、おそらくその方は頭の上がらない方からのご紹介だったのでしょう」
と推測する。女性は労組の担当者を交えて話し合ったが、女性の担当業務は「利益相反にかかる業務」と指摘され、それから1か月後の4月末に退職した。
一方で女性は、労働組合の担当者から「あの学部では頻繁に起きていることだ」と聞かされたそうだ。
「仲間はずれにしたりネグレクトをしたり過小業務に追い込んだり……追い出し方がひどいそうです。でも労組にバレたらしれっと態度を翻したりもするそうで」
と憤る。また、「知っていたら転部したりしなかったのになあ……といっても後の祭りでした」と投稿を結んだ。