• 「キャバ嬢を社員に、愛人を秘書に」ワンマン会長、会社のカネで700万円豪遊 → 案の定、会社は破産

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    「そんなバカな」と思うような金遣いの荒さや、公私混同が酷すぎるトップのもとでは、社員も不安でやり切れないだろう。東京都の50代女性が、かねてから興味があった不動産業界に転職して目の当たりにしたのは、会長による会社の私物化、やりたい放題だった。

    「会長が、ワンマンでかつヤクザな人で、キャバクラやホストクラブのお兄ちゃんやお姉ちゃんをスカウトしてきて、営業や営業事務員として働かせていたり」
    「自分の愛人を秘書にしていても、秘書としての仕事はさせず、海外出張時に連れていって、豪遊させてました」

    これだけでも驚きだが、会社の私物化はこれだけにとどまらなかった。(文:篠原みつき)

    「給料が給料日に支払われなくなってきました」

    女性が8年前に入社したこの不動産会社は、「社長は、経済雑誌でインタビュー記事を載せられるくらい凄い人」だったという。しかし、

    「その会社を牛耳っているのは会長で、結局は雇われ社長でした」

    いくら社長が経済界では一目置かれていたとしても、会長の意に沿わないことはできなかったのだろう。会長が、秘書とは名ばかりの愛人と海外で豪遊していたのは前述の通りだが、そのときの会社の経費の使い方が凄まじかった。経理担当者から、耳を疑うような話を聞いたという。

    「コーポレートカードで、出張時に700万円くらい使用した請求が来ていて、驚いて確認したら、秘書のために使用していた費用らしいです」

    海外とはいえ、ただの出張ではありえない金額だろう。こうした放漫経営が続けば、会社が傾くのも仕方ない。案の定、業者への支払いや社員の給料が遅れ始めた。

    「会社経営が怪しくなってきて、べンダーや業者、お客様に払うべき費用を払わなかったり、給料が給料日に支払われなくなってきました」

    そのため女性は「この会社ダメだな」と判断、7年前の夏、在職期間わずか1年で退職したという。

    女性が退職して約半年後、会社は破産申請をしたそうだ。最後まで残った元同僚は「最後の方は、残務処理だけさせられて、お給料もまともに払ってもらえなかった。○○さん(私のこと)、早めに辞めて正解でしたね」と語っていたそうだ。

    仕事自体は楽しかっただけに、「残念でした」という女性。「自分のキャリアで唯一の汚点です」と、この1年間を振り返った。

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