• 退職時に有休消化を拒否され「ギリギリまで働け!」 無理強いされた男性の憤り

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    長年勤めた会社は円満に退社したいものだ。しかし、会社がそれを許さないこともある。投稿を寄せた40代男性(医療・福祉・介護)は、8年勤めた会社を退職したときの体験を明かした。

    「遠方に住む親の介護の事情で退職したく、5月初旬に退職願を出しました。次の会社も内定出ており、円満退社を考え、退職時期は引き継ぎなどを考慮し9月15日に設定」

    4か月ほど前に退職の意思を示すなど、退職に向けて最大限の配慮をしていたという。(文:西荻西子)

    「ただ、流石に8年も働いていたので、有休が40日近く残っており、逆算で7月20日頃から有休消化を願い出しました。当初は了承されたのですが、数日後……『後任も決まっておらず、引き継ぎもせずに退職はおかしい』と反故にされます」

    同時期に退職する若手と比較され「ギリギリまで働け!」

    有休消化は労働者の権利だ。後任は決まらないという理由で反故にすることは本来はできないだろう。そんな中、男性は引き継ぎ内容を上司に口頭で伝え、さらに書面でも「読めばわかる内容」にまとめた。しかし、不安な日々が続いたようだ。

    「後任が決まらない(決めてくれない)状況でこれ以上の引き継ぎはあるのでしょうか?」

    また男性と同時期に2年目の若手スタッフも退職する予定だったが、その若手は社歴が浅い分有休日数も少なかった。そんな事情も汲まず、社長は男性だけを非難した。

    「ただ有休が残っていたので(自分は)若手スタッフより早く姿が見えなくなるだけなのに、『若いのが退職ギリギリまで頑張ってくれるのにお前は……』と非難轟々言われ、『上司に引き継ぎするのはおかしい!ギリギリまで働け!』って無理強いしてきます」

    社長にしてみれば、後任者に直接引継ぎしないのはおかしいという理屈かもしれないが、後任がいつまでも決まらない中、一方的すぎる物言いだ。

    「私も鬼ではないので、人として、社会人として、筋の通った頼まれ方や話し方をされたら多少の考慮はしたでしょうが」
    「身内の介護という明確な理由と次の職を決めて、しかも(内定先に)無理を言って9月まで入社を延ばしてもらうことまでして」

    言い出せば不満が尽きない様子だ。また社長の評価基準に、こう疑問を呈している。

    「ただ辞めたくなったから辞める、有休使いまくって残っておらずギリギリまで働く若手スタッフが優良社員として円満退社出来るって…おかしくないですか?最後の最後に、誠心誠意頑張ってきた8年が大変みずぼらしい経験だったと心の底から思わせるって……ダメな会社でした」

    と、失望感を吐露した。

    就業規則無視の社長に社員も呆れ「社長以外公認」の転職活動

    社長の横暴はこれだけではなかった。同じ時期、社長は産休や育児休暇から復帰したスタッフの「時短勤務を禁止する」と言い出したのだ。「おかげで産休明け即復帰してくれていた有能時短勤務スタッフが退職」という事態となった。

    「他のスタッフも私の一連の状況を見ており、明日は我が身と早々に退職出来るよう、転職活動を“社長以外公認”でやる」

    ほとんどのスタッフたちが逃げ出そうとしていることを、社長だけが知らない状況なのだそう。職場は崩壊の一途を辿っていると言えそうだ。

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